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黎明の魔導姫  作者:
覚醒と伝説
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19、王族として

 浮島の塔を背に、エリシアは諸国の使者たちと対面していた。

 その場には、警戒と尊敬を混ぜた表情を浮かべる将軍や貴族たち。

 しかし、エリシアの胸は揺れなかった。


 「私は……アーカディア王族として、この国と民を守ります。」

 紋章が力強く光り、胸の内にある覚悟を示す。


 セラが地図を広げ、周囲の軍勢の配置を説明する。

 「敵国は、浮島を狙い、同時に王族の力を封じようとしています。

 ここからは迅速な連携が必要です。」


 リアンは杖を掲げ、祈りの光を放つ。

 「民と仲間を守る心を忘れずに。恐れは力に変わります。」


 カイルは剣を振り上げ、笑顔で叫ぶ。

 「よし! 俺たちがついてる限り、敵なんて怖くないぜ!」


 エリシアは深く息を吸い、紋章の光を全身に巡らせる。

 戦場に立つと、彼女の存在そのものが仲間たちの士気を高め、敵の魔力を抑える。

 光と氷、そして感情と魔力が一体化し、王族としての力が完全に覚醒しているのを感じる。


 敵国の魔獣や魔法兵器が迫る中、四人は一丸となる。

 カイルが突撃、セラが魔法で援護、リアンが癒しと防御を施す。

 そしてエリシアは心の中で仲間と民を思い、光と氷の魔法を連続で放つ。


 戦場の中心で、エリシアは初めて“王族としての使命”を肌で感じた。

 怒りや恐怖だけではなく、守りたいという感情こそが、力を最大化する――。


 戦いが終わり、敵は撤退。

 諸国の将軍たちは敬意を表し、戦線は安定した。

 エリシアは胸に手を当て、紋章の光を見つめる。

 「……これが、わたしの使命。そして、力……」


 カイルが笑顔で駆け寄る。

 「よし! 次はもっと大きな冒険だな!」

 リアンは静かに祈り、セラは微笑む。


 空に浮かぶ遺構の光が遠くまで届き、

 少女は王族として覚醒し、仲間と共に新たな伝説の章へ歩み出す。

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