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【更新停止中】一日一話三十分  作者: 針野 あかうめ
六週目 世界観:現代? お題:不思議な道具屋

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五日目 忙しい日


「……ニク、売リニキタ。親父、居ナイノカ?」

「えと…リュウドウのジイさんなら、商品の補充に行くって言って数日帰ってないが」

「オマエ、店員カ?」

「そうだけど……」

「ナラ、ソコノ板ヲ使エ。親父ガソウシテタ」

「あー、なるほど……金じゃなくて、魔石? あ、レジスターの中にあるわ。コレでいいのか?」

「アァ、ソレダ。親父ニヨロシク言ッテオイテクレ」

「ありがとうございましたー」


 *


「兄さん、月の石ってあるかい? 無いなら外に浮いてるヤツを持ってくが」

「浮いてる……? 外にあるなら外で取れと言いたいが、こっちも店員なんでな。月の石ならそこのスペースエリアに何個か売ってる。目利きは自分でやるんだな」

「随分正直にやってる店員の兄さんだなぁ……お、あったあった。幾らだい?」

「あー……三文」

「安いなっ!? まぁ安く手に入るに越したことはねぇんだが。じゃあな〜」


 *


「Hey! Boy」

「……なんすか」

「Do they sell ID cards here?」

「あー……えっと。あ、通訳機があったっけ…コレだコレ。『please wait a moment』」

「OK!」

「………この店、身分証もあるのかよ。コレでいいか?」

「YES,YES!」

「えっと……『The price is one diamond』」

「It's cheap! That's about it……bye!」

「……外人の相手は疲れる」


 *


「ピー、ガガッ。『ここにウェヌカ油は有りますか?』」

「今度は機械か。しかも顔のディスプレイに字が出るのか……このタンクのであってるか?」

「ジー……『解析完了。それです』」

「お代は、余ったネジ三本だってよ………余ってていいのか? それ」

「『どうぞ。それでは失礼します』……ガガッ」


 *


「どうじゃ小僧、閑古鳥が鳴いていたか?」

「寧ろ、今日一日で数ヶ月分の接客をしたんだが……」

「ワッハッハ! そりゃあご苦労じゃったな。褒美に雷電蜂の蜜をやろう。ワシでも滅多に手に入れられん貴重品だぞ?」

「まぁ貰えるなら、貰っとく」


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