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白黒(2−8)短剣 素手 対戦開始

 スノウとフログが待っていると、結界を通り抜けて二人の生徒が観客席から飛び込んできた。


「すいません、お待たせいたしました。

 今回の模擬戦は、私たち生徒会が相手をすることになりました。

 私は、生徒会長のソフィアです。 今回はスノウさんの対戦相手を担当します」

「そして僕は、生徒会副会長のノアです。

 というわけで、僕の方はフログさんの対戦相手です。 よろしくお願いしますね」


 長い金髪をポニーテールに纏める少女はこの学院の生徒会長のソフィア。

 そして隣の黒髪短髪の冴えない男は生徒会副会長のノアで、ともに学院ではトップクラスの戦闘能力を持っている。

 学院トップの二人が対戦相手と知って、観客の一部は盛り上がっているが、遮音結界のせいで内部にまでその声は届いていないようだ。


「せ、生徒会長がお相手ですか〜、お手柔らかにお願いしますね〜」

「私の方もよろしくなんだぞ☆」


 スノウもこの学院の『生徒会役員』の噂は聞いたことがあり、それ故に多少緊張はしているようだが、フログの方には特に緊張は見られない。

 フログはこの学院に転校してきたばかりなので、『生徒会役員』の強さの噂などは聞いたことがないので当然と言えるかもしれないが。


「それじゃあ、役者が揃ったところで改めてルール説明をすることにしましょうかぁ。

 まず、勝敗の条件は『1:どちらかが敗北を宣言する』『2:結界が発動するまでダメージを受ける』『3:審判が勝敗を判定する』の三つで、勝敗が決まった後の攻撃は禁止です。

 あと、今回は能力測定の面がありますので、挑戦者側には3回まで『タイム』をかけることが許可されているのと、学院指定の武器から好きな武器を選んで使うこともできます。

 まあルールはこんなもんですが、何か質問はありますかぁ?」


「私の方は〜、大丈夫です〜。

 武器も、あらかじめ用意してあります〜」

「私も、それで大丈夫なんだぞ☆

 よくわからないけど、要するに黒髪の方の人を倒せばいいってことなんだぞ?

 だったら武器は・・・、どうせ使った事ないから、素手で頑張るんだぞ☆」


 そう言ってスノウは腰に下げていたショートソードを鞘から抜き、フログは手をポキポキ鳴らした。

 その様子を見て、ソフィアとノアも腰に下げていた練習用の片手剣を抜き放つ。

 流石に「自分たちはこの学院の頂点にある」という自負があるためか、普段使う『戦闘用』の武器ではないものの、使用する武器以外で手を抜くようなことは一切考えていないらしい。


「そうですかぁ。

 生徒会のお二人は・・・、聞く必要もないですね。

 それでは、ルール説明も終わりましたし、私が退出したらお好きなタイミングで始めてくださいねぇ」


 そして教員が、能力測定に使った器具を持って遮音結界の外に出た瞬間、フログが高速でノアの背後に回り込み、フログが容赦無くノアの背中に拳を突き出した次の瞬間、金属と金属がぶつかり合うような鈍い音が響き渡った。

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