脳内会議:軍事速報
三分されてしまった、僕たち『権天使』。
あまりにも唐突に訪れた親友たちとの別れ。
暗雲立ち込める空の下、校門まで付き添い、足早に去っていく2人の背中を見送る。
胸に広がるぽっかりとした寂しさに、僕はただ立ち尽くすことしかできなかった。
だが――その刹那、僕の脳内で『私』が、未だかつて聞いたことのない、悲鳴のような絶叫を上げたのだ。
『カース!!落ち込んでる場合じゃないわよ!ついさっき、玄関ホールの大掲示板に貼り出された緊急速報、最前線のリアルタイム戦況報告よ!まだ見てないの!?大変なことになってるわよ!!』
((えっ!?な、なに……?一体何があったの『ミーナ』!?))
心臓が嫌な音を立てて跳ね上がる。
僕はすぐさま身を翻し、『私』の尋常ではない声に急き立てられるように、全速力で大掲示板のある玄関ホールへと向かった。
人だかりを掻き分け、貼り出されたばかりの羊皮紙に目を走らせる。
その間も、脳内の『私』の悲痛な叫びは止まらない。
『あなたの実家よ!!トラッド辺境伯家が――』
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