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【本編20万字完結】カストラート 〜傾国の歌劇(オペラ)〜【幕間更新あり】  作者: nhhtn
動乱編

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脳内会議:音大生、急展開にビビる


これには、脳内の『私』も冷や汗をダラダラと流しながら頭を抱えた。


『ちょっと待ってよ、何これ!?イケメンパラダイス音楽特化の『学園青春サクセスストーリー』だと思ってポップに楽しんでたら、いつの間にかゴリゴリの『国家間ミリタリーサスペンス』にジャンルが変わってるじゃない!急にシナリオのシリアス度が高くなりすぎよ!誰かプロット修正して!!』


((う、うん……? 『ミーナ』の言ってる『じゃんる』とか『ぷろっと』っていうのはちょっと分からないんだけど……。でも、最近のレオン君、なんだか怖いんだ。素っ気ないのはいつものことだけど、時々もの凄く冷たい目で王宮の時計塔を見つめていることがあってさ……。学内のギスギスも戻っちゃったし、なんだか嫌な胸騒ぎがするよ……))


どんなに僕たちが美しい歌声を、極上の三重奏テオリアを響かせても、世界に広がる暗雲を晴らすことはできない。

学内で巻き起こる些細な諍いの向こう側――。

王国の国境付近には、さらなる巨大な『本物の脅威』が、静かに、しかし確実に近付いて来ていた。

僕たちの手で掴み取った『権天使プリンシパリティーズ』の栄光と、ようやく手に入れたはずの平和。

それが、大陸の覇権を巡る巨大な大戦争の渦に巻き込まれるまで――僕たちに残された時間は、あと僅かだった。


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