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カストラート 〜傾国の歌劇(オペラ)〜  作者: nhhtn
学院編

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新生『SMPC』


もとより大陸最高峰の呼び声高かった我が校――『サントマリオ・ピエタ・カプアナ音楽院』。

それが、僕たちの巻き起こしたゲリラ旋風と『王室公認』というこれ以上ない国家の箔を得たことで、名実ともに世界最高峰の音楽の聖地として、真の覚醒を遂げた。

ちなみに、現在の通称は――『SMPC音楽院』。

元々は脳内の『私』が「名前長すぎ、略してSMPCね」と勝手に呼んでいたのを僕が何気なく真似しただけなのだが、なぜかそれが「最先端で最高に格好いい!」と学内で大流行。

いつの間にか公式の略称にまで昇格していた。

今やあの守銭奴学長もノリノリで『SMPC』の特製ロゴグッズを作って売り出している。

実に現金で、じつに頼もしい大人である。

ブランド力が大気圏を突破した『SMPC音楽院』には、国内外から「我こそは次世代の歌姫ディーヴァ」「天才演奏家」と豪語する若き才能たちが、津波のように殺到。

あまりの熱勢に、本来なら超難関であるはずの厳しい入学基準をクリアした天才たちだけでも、全科合わせて一気に生徒数が膨れ上がることとなった。


「……一気に賑やかになったのはいいけれど、これ、肝心の授業カリキュラムはどうするんだろうね?」


中庭を所狭しと埋め尽くす新顔の生徒たち。

寄宿舎の窓から彼らを見下ろしつつ、ミハイルは手元のハーブティーをズズッと啜りながらポツリと呟いた。


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