表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カストラート 〜傾国の歌劇(オペラ)〜  作者: nhhtn
実家編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/235

決死のプレゼン


父上の眉がピクリと跳ねた。

書類を捌く手が止まる。

行き場を失ったインクが滴り、デスクに黒い染みを作った。

長男である僕が、まさかここまで早く己の『価値の暴落』を受け入れ、自ら身を引くと言い出すとは思っていなかったのだろう。

むくりと顔を上げる父上。

ついに、氷のように冷徹なその眼光が、しかと僕を捉えた。


「ほう……。自覚があるのは重畳。だが、ならばお前はどうするつもりだ? 私は役立たずを無為に養うほどの寛容さは持ち合わせておらんぞ」


潔い態度は結構、だがしかし慈悲はなし。

品定めをするように凝視し、低く鋭い声で問いただす。


「もちろん、ただの居候になるつもりはありません。男性としての義務を果たせぬ以上、僕は別の方法で家門に貢献いたします」


僕は一歩前に出て、背筋をピンと伸ばした。


「ーーすなわち、『芸術の振興』をもって、この辺境伯家に比類なき名声をもたらしてみせます!」


「芸術だと?」


父上の顔が、怪訝そうに歪む。

武骨な辺境伯家の当主にとって、芸術などという言葉は、中央の腑抜けた貴族たちの道楽にしか聞こえないのだろう。

そんな父上に、僕は前世の知識と、この世界の情勢をすり合わせた『完璧なロジック』を叩きつけた。


少しでも面白い、続きが気になると思ってくださったら、ブックマークや評価(☆☆☆☆☆)で応援していただけると大変励みになります!

基本毎日更新です。

今後もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ