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難航するステージ選定
ようやく学内の根深い格差を是正し、最悪だった楽器科との関係も修復へと向かい始めた僕たち。
定期チャリティコンサートの開催に向けて、いよいよ本格始動だ!
――と、クラスの誰もが鼻息を荒くして、未来への希望に満ち溢れていたのだけれど。
ここで一つ、僕たちの前に極めて深刻な、そして現実的な問題が大きな壁となって浮上した。
「……やっぱり、場所がどうしても決められないよ、カース」
寄宿舎の部屋で、ミハイルが大小さまざまな王都の市街地図をデスクいっぱいに広げ、心底困り果てたように深くため息をついた。
そう、僕たちの前に立ちはだかる、唯一にして最大の懸念。
それは――『一体どこで、この記念すべき最初のコンサートを披露するか』という問題だった。




