放課後の探偵
『揉み消される前に、何が何でも決定的な証拠を掴むわよ。あのクソ狸や保身しか頭にない大人たちが、この大惨事を「ただの不幸な事故」だの「貧民による突発的な暴動」だのと、馬鹿げた言い訳を作って処理してしまう前にね』
事件の直後。
精神的ショックを受けた生徒たちの心のケア、という名目で、音楽院からは急遽、数日間の特別休暇が与えられた。
けれど、僕とミハイルはその貴重な時間を、一分一秒たりとも無駄にはしなかった。
朝から日が暮れるまで、華奢な身体を汗と埃にまみれさせながら、学院内と王都の街中を隈無く捜し回る。
それは文字通り、執念の泥臭い捜査だった。
脳内の『私』が、前世で観まくったというサスペンスドラマや刑事モノの知識を総動員して、僕をテキパキとナビゲートしていく。
『これだけの規模の爆発を起こしたのよ?犯人グループは絶対に、事前に学院内、もしくは現場周辺で入念な打ち合わせや準備をして、その痕跡を処理しているはず。監視の目が届かない、死角になる場所を重点的に洗うのよ!』
そして、その鋭い読みは――見事に的中することとなった。
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