表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【本編20万字完結】カストラート 〜傾国の歌劇(オペラ)〜【幕間更新あり】  作者: nhhtn
復讐編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

182/252

裏切りの序章


ジュリアスを地獄の底へ突き落とすための舞台は、いまや完璧に整いつつあった。

だが、僕は決して焦らない。

焦って一瞬で終わらせてしまっては意味がないのだ。

あいつの首をただ綺麗に撥ねるだけでは、母上が流した血の代償としては、あまりにも軽すぎる。


僕は、復讐の終曲(フィナーレ)を飾る最後の仕上げとして、教皇庁から毟り取った莫大な裏資金を惜しみなく投じ、裏社会で「当代最高」と謳われる異端の闇医者、ドクター・ピオを秘密裏に雇い入れた。


「お呼びでございますか、カース様。私にかかれば、どんなに無残に損壊した肉体であっても、魂が肉体を離れるその寸前で無理矢理に繋ぎ止めてみせましょう。……死にたくとも死ねぬ永遠の地獄を、長きにわたって提供することをお約束しますよ、ククク……」


白濁した不気味な瞳を怪しく光らせ、不敵に笑うドクター・ピオ。

その狂気的な言葉に、僕は心底満足げに頷いた。


((そうだ、すぐには死なせない……。絶対に、一瞬で楽になどしてやらない))


あいつの四肢を挽き肉のような血塗れの細片に変えようと、生きたまま皮膚を剥ぎ取ろうと、この医者にその都度、何度でも治療させ、肉体を再生させる。

できる限り長く、何週間も、何ヶ月も、何年でも――僕の気が済むまで、この手でなぶり殺しの拷問をループさせてやるのだ。

完璧な復讐の夜へと向けて、僕はジュリアスが怯えながら立てこもるトラッド辺境伯邸の敷地内へ、教皇から買い叩いた有能な斥候を潜入させ、最奥の寝所へと至る確実な侵入経路を探らせていた。

だが、数日後。

その斥候が僕の元へと持ち帰った報告は、僕の予想を遥かに超える、これ以上ない『極上のカード』だった——。


少しでも面白い、続きが気になると思ってくださったら、ブックマークや評価(☆☆☆☆☆)で応援していただけると大変励みになります!

基本毎日更新です。

今後もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ