第四話
本鈴が鳴り、今年教師になったばかりのうちの担任である絵塚毬奈先生がやってきた。
「起立」
一年の時からのクラスメイトであり、
このクラスの委員長をしている浅宮清が号令をする。
「礼」
『おはようございます』
清の号令で俺を含むクラスの全員がそういいながら礼をする。
「はい。おはようございます」
その声を聞くと先生は微笑みながらそう返す。
これがいつもの朝の始まり。
「早速ですが、転校生を紹介します」
なんだが…今日はちょっとちがっていた。
「先生~、女の子ですか?」
このクラス一のムッツリである、河山草次が質問した。
「はい、しかも美人さんですよ」
『よっしゃ~』
クラスの男どもが声を上げて盛り上がっている。
「では、入ってきてください」
扉が開き、転校生が入ってくる。
『………』
その姿にみな声がでなかった。
スレンダーに見えるが出るところは出ている美しい体。
腰まである綺麗なストレート白髪。
そしてキリッとした整った顔立ち。
こんなどっかのマンガみたいな美少女が、俺たちのクラスにあらわれた。
『ウオオオオオオオオオオオ~~~~~~』
皆が現実に戻ると、男どもは発狂よろしくなぐらいで叫んだ。
「静かにしなさ~い」
その言葉に男どもは一斉に黙った。従順だな~
「ふぅ…。では自己紹介をお願いします」
先生の言葉を聞き、少女は口を動かした
「光道聖夢・・・」
そう冷たく言うと、それっきり口を開かなかった。
なのになぜだろう…。俺はその言葉に、寂しさを感じてしまった。
「えっと…自己紹介も終えましたし…、SHRをはじめますねっ」
先生は狼狽えつつ、SHRを進める。
「・・・以上です。次のLHRで席替えをするのでまっててね」
先生は一旦職員室へ戻っていった。金曜の一限目はLHRである。
「なんかすごいのがきたわね・・・」
清と空矢が近づいてきて話かけてきた。
「ホントにな…どうしたんだ空矢」
空矢がこんなに眉間に皺をよせながらなにかを考えている。
「いや・・・ど~もしね~よ」
俺に返事を返すとその場を自分の席に戻って行った。
「いったいどうしたんだろ」
「さーな・・・」
清が心配そうにそう言う。
俺はあんな顔した空矢を、一度も見たことがない。
すると一限目を告げるチャイムが鳴り、先生が戻ったきた。
「それでは一限目をはじめます。礼はいいからこの缶から番号が書かれた紙のくじを引いてください」
先生は清に缶を渡し黒板に席の番号を書いていき、清はその間に皆にくじを配っていく。
そして配り終わると皆折りたたまれたくじを一斉に開く。
俺の番号の場所は、前から五、後ろから二と、結構いい場所である。
「近所は誰かな~」
それだけを考え、席を動かした。
結果、後ろが空矢でその右隣に清がきた。
それまでは良かったのだが、前に花月さんが来てしまった。
そして俺の右隣は…
「・・・なに」
「いや・・・なにも・・・」
光道さんであった・・・
「間道くん。光道さんの隣なんだから、教科書見せるとかいろいろ助けてあげてね」
「うそだろ…」
そして先生に光道さんのサポート役を命じられてしまった。




