第九話
連れてこられたのは屋上。
二日前に花月さんに告白した場所である。
「まさか光道…」
「なんですか」
「告白じゃないよな…」
冗談をいってみたりする。
「殺しますよ」
昨夜のナイフを取り出し睨みながら言った。
「冗談だってっ!」
「まあ用とはあなたを殺す事なのですが…」
「マジかっ!」
「いえ。冗談です」
「……」
慌てる俺を見ている光道の顔はざまー見ろと言っているようだった。
「…用はなんなんだ」
「昨夜の私の魔術干渉を弾いた件について心当たりは…」
「知るかっ」
こっちが知りたい…。あと魔術ってなに、マンガとかのあれか。
「そうですか…。それでは失礼します」
「ちょっとまてっ」
「……」
屋上を去ろうとする光道を止める。
「なんですか…」
「昨日の狼とかはいったいなんなんだ」
「貴方には関係のないことです」
「…なんで姉ちゃんの名前が出てきたんだ」
「関係のないことです」
「ちっ…。…あの男はなんなんだっ!」
「ですから、なにもかも貴方には関係のないこ…
「俺には関係のあることなんだよっ!。昨日の言われた、『会いに行く』って言葉の意味を知りたいんだんだ!」
……」
俺は告げる。あの言葉がいったいどうい事なのかが知りたい…
それを伝えると光道は黙り込んでしまった。
「……」
「おい、なんか言えよ」
「…貴方は狙われているの可能性があります」
「なんだってっ!」
とんでもないことを言い出しやがった。
「ちょっと待ってくれ。それどう言う事なん…
「しかしこれは好機です。貴方にも協力してもらいます」
…てか人の話し聞けよっ。おい、手なんか掴んでどこ行く気だっ」
光道が俺の手を掴んでくる。
「新都へ行きます」
「学校サボる気かっ!」
俺は光道の手を振り払おうとするがガッチリ掴んで離さない。
「学校なんてどうでもいいじゃないですか。これは貴方の命に関わることなんですよっ」
「いったいどうなってんだよ…」
俺たちは屋上を放離れ、学校を去っていった。
―Side クウヤ―
「間道くんと光道さんが欠席っと…」
先生が欠席の確認をしている。
オレの前には空席の机が二つあり、それは今日来ているはずの活生と光道のものだ。
「活生どうしたんだろう…」
「ホントにな…」
隣の清が心配をしている。
清は誰の心配もしてくれるいい子だ。
「……」
「ふむ…」
花月さんが後ろの席を気にしている。
活生に気があることがわかってうれしいが、今はそれどころじゃない…
どうやらなぜだか知らんが光道と関わってしまったようだ。
「なんであいつが"こっち側"に…」
―Side Out―
俺たちは今新都を歩いている。
女子と二人っきりで手繋いで街を歩くというステキな出来事は物騒な事なしでしたい…
「俺は何をすればいいんだ」
「ただ一緒に歩いているだけでかまいません。貴方は餌なんですから」
「餌って…」
俺は餌になってしまったようだ。
すると釣り上げる獲物は…
「あの男か…」
「そうなります。貴方にはあの男を釣る餌になってもらいます」
「釣ったあとはどうするんだ…」
「排除します」
「……」
光道はいつでもナイフを出せるよう構えている。
「…言っておくけど俺は戦えないぞ」
昨夜みたいなのが来たら、真っ先に殺されるだろう…
「誰も貴方に戦闘スキルを要求していません」
心に何かが刺さった。活生に20のダメージ…
「大丈夫です。ミジンコ並の貴方でも私は守ってあげますから」
「ミ、ミジンコ…」
追加攻撃・・・。9999のダメージ…、活生は生きる屍となった。
「どうしたんですか。はやく行きますよ」
「うい~す…」




