74/75
ヴァイオリン
巡回中の教師が来たようだ
「おい、そこに誰かいるのか?」
部室に入ったが誰もいない
「なんだ気のせいか」
教師が戻り、泥棒は隠れていた場所から少し離れた
「なーんてね」
教師は何故かフェイントをかけていた
「あ」
泥棒と目が合ってしまった
「…もしかして」
「…」
「泥棒?」
「チガイマスヨ」
「ぎゃぁー!泥棒!」
泥棒は持っていたナイフを教師に突きつけた。教師は手を上げた
「おい、金目のものはないのか?」
「今はない。強いて言うながら楽器倉庫の楽器たちは高価な物だ。売ればいい額になる」
「そうか、連れてけ」
教師は頷き、泥棒を楽器倉庫に連れていった
「こ、ここです」
教師は鍵を開けた
「どれが1番高い?」
「ヴァイオリンとかですかね…」
「そうか」
泥棒は倉庫の中で一際目立っている楽器の近くに寄った
「なぜ、これだけガラスケースに入ってる」
「このヴァイオリンは、先代の理事長のお気に入りでして…」
泥棒は目を光らせた
続く




