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ルーレウさんにしてもバルドさん達にしても、御山への叛意を疑われたくはあるまい。もし、俺を逃がしてしまったら、三人が疑われるのは間違いない。もしなにかあれば自分にも疑いがかかるのだから、互いに互いを監視する。
三人はいいひとだが、なにもかも捨てて俺を逃がしてくれる程の関係性ではない。俺が困っていれば助けてくれるだろう。俺が怪我をしていれば、治療できるひとが居るところまでつれていってくれるに違いない。
だが、俺が御山から危険人物認定され、「排除」が決定したのなら、それを覆すことは彼らにはできないし、しようともすまい。俺だって、そんなこと求めていない。してくれなくていい。
御山のやりかたは、上手だ。俺を確実に消せるように、考えてひとを配置している。
ま、この金髪くん、俺に対して好い感情を持っていないらしい子が、理性的にものを考えたから、こんなことになっているのだが。
それは、御山にも想定外だったってことだ。この子は俺に対して好い感情は持っていない。どちらかというと俺のことをきらっている。例の、いきなり辞めた警護班、クオジェくんのことがあるからだろう。
仲間が突然、前触れもなく辞め、最後に一緒にお仕事をした相手は何故だかロヴィオダーリやエンバーダートなど名だたる家の子女と知り合いで、一度は御山から消えた人物。意味がわからないし、反発も感じる。名家のご子息達の覚えがめでたいからきちんと調べていないのではないか、なんてことだって、考えてしまうだろう。
けれど、それとこれとは切りはなして考えている。俺とお仕事した直後に仲間が辞めてしまったことと、俺があやふやなご神託で排除されることを、まったく別問題として捉えている。どれだけ怪しかろうが、変なやつだろうが、確証もないのに手を下すことは、彼にはできなかった。
それに、荒れ地帰りであることも考慮している。更に、荒れ地のこと、神さまのことを、かなり信頼している。
こちらの常識やなにかに照らし合わせれば、どこまでも合理的で理性的な子だってだけだ。御山には、それがわからなかったらしい。警護班は広義の奉公人だから、適性を見て採用したろうに、そこまではわからないのだろうか。あの試験の、適性を見る、というのは、あてになると思っていたのだが、そうでもないのかな。




