表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6955/6965

6798


 いつも通り、なかなか声が大きい、サフェくんがびくついたからか、ルーレウさんは声を幾らか低めた。

「申し訳ない。あー、それで、ええと……ひとり足りないが?」

 声をかけられ、警護班は肩をすくめた。渋々という感じで、寮舎へ這入っていく。

 見送るルーレウさんはやけに、息を切らしていた。上に行って、走って戻ってきたのかもしれない。

 さっきと服装が違う。さっきはいつもの格好だったけど、今は、チュニックとずぼん、自前らしい革鎧と、麻らしき丈長でフードのついたローブに、ブーツをはいている。腰には大ぶりな剣を佩いていて、革手袋をしていた。……ネックレスのチェーンみたいなものもさげている。チェーンよりも太めで、先に重りがさがっていた。忍者ものの漫画で読んだ、分銅鎖みたい。


 ルーレウさんは俺達へ顔を向け、にこっと笑った。

「マオ、サフェ、もう少ししっかりした衣裳のほうがいい。レントを出るんだ。ただ、馬車では行けないから」

「あ……」

「はい」

 成程ね。もしかしたら、長旅になるかもしれない。警護班の機嫌が悪かったのも理由がわかった。

 馬車がつかえない場所まで行くのだ。彼は、俺かサフェくんを負ぶう場面が絶対にあるとわかっていて、あんなにむっつり不機嫌そうだったのだろう。

 お互いさまだぜ。俺だってできることなら、あからさまに敵意向けてくる人間に負ぶわれたくない。遠慮しないといけないのも、そういうやつにお礼云うのも、やだし。負ぶわれてお礼云わない選択肢ってある? 幾ら厚顔無恥な俺でも無理だ。


 とにかくもう少し、旅向けの衣裳にせよということだろう。俺達はすぐに戻りますと云い、一旦寮舎へ這入った。

 お部屋へ行って、厚手のずぼんにかえる。なかにうすでのものも重ねているので、ちょっとごわごわするが、歩きにくくはない。それに、安全性は高い。

 革のずぼんや、鎧も持っているけれど、俺の体力では流石に動きにくかった。革がはられているずぼん、ためしてみたことあるけど、脚がまともに動かないような感覚だし重たいし、辟易して辞めた。ゲームとかだと革系の装備って、軽くて動きやすいみたいな説明ついてないっけ。

 警護班には度々、申し訳ないが、ああいうものを着こなせる体力をしていない。なので、うすでと厚手を二枚重ねが関の山だが、しないよりゃましだろう。布一枚でもあれば、刃の通りは悪くなる……らしい。革のほうがいいのはわかってるが、次善の策だ。魔法も、凍らせてくるのはともかく、火が飛んでくるやつは多少は防げそう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ