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かごをほとんど収納した。そんなに数はなかったが、はいっている本が重たくて、随分難儀した。タイトルがある本は少ないが、その少ないのが垣間見えて、随分雑多にいろいろと詰まっているのがわかった。ドキュメンタリみたいなものばかりだった。エッセイかな。書名がそんな感じというだけで、実際は違うかもしれない。
俺が収納したのはほとんどが、同じサイズの本が詰まっているものだった。もしかして、サイズで分別しているのかもしれない。
サフェくんがみっつ、俺はいつつ、収納して、その辺にはなにもなくなった。かごの大きさは概ね同じみたいだったが、中身の重さが違う。最後のひとつは、サイズのまばらな本が雑多に詰められていて、サフェくんがそれを収納した。お手伝いすると、それが一番軽いらしかった。冊数も少ない。絵本みたいにうすくて大判の本があったが、多分数学の本だ。図式とか数式とかをいっぱい書いてあるのだろう。
作業中、俺達よりもよっぽど力のある筈の警護班は、見ているだけだった。俺達に近付くのも、まかりまちがって触れるのもいやだと云わんばかりに、少しはなれたところでじっとしている。
とはいえ真面目な警護班、俺達が妙なことをしないかどうかを見張っているらしい。奉公人同士でそんなに疑うかとむかっとしたが、まあね、意味わからんことするやつは居るし、警戒するのは当然かもしれない。俺達への敵意ではなく、ただ単に業務上の理由で警戒していると思っておく(あの子の場合ただの個人的な感情が多くを占めているだろうけれど!)。
えっちらおっちら、ルーレウさんが駈けてきたのは、籐かごもなくなって、丁度俺達三人が、顔を見合わせたところだった。「やあ、マオ、サフェ」
「ルーレウさん」
俺とサフェくんは、揃って頭を下げた。きまずさでどうにかなりそうだったので、助かった。
「もう準備はいいだろうか? 荷はすべて預かったね?」
さっき、ランスさん達と山道をのぼっていったようだから、ルーレウさんは上でお仕事だと思ったのだが、違ったみたいだ。口振りからして、俺達と行動をともにするのだろう。
「ええっと、すべてかはわかりませんけれど、ここにあった籐かごとその中身は、全部収納しておきました」
サフェくんが云うと、ルーレウさんは相好を崩した。袖で汗を拭いて、細かく頷く。耳飾りがふらふら揺れた。
「ああ、ありがとう。君達は仕事がはやいんで、助かるよ。さっきレファイ達に、ここに運ぶように云ったと班長が云っていたから、ここので全部の筈だ」




