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ひとが少ないからごみもそんなに出ない、つまり還元も少ない。しかも、還元過多は危ないという意識はあるから、一度に沢山するんじゃなくて、こまめにやる。だから、なにかが素になっても、すぐにふわーっと漂っていって消えてしまう。
俺の目には見えないが、レントのような大都市になると、素が飽和状態になりやすいのだろう。だからなにかのきっかけで還元過多が起こる。ちょっと還元が多かったとか、そういうことで。
それって、ひとに限った話ではない。魔物にも還元をつかうのは居る。素は穴を掘ってそのなかで還元することで閉じ込めたり、還元して出てきたものを袋へ集めたりはできるが、普通の還元は還元したらそのままだ。煙みたいに勝手に流れていく。レントのなかにとどまっているということもない。
レント近くで魔物が還元をすれば、その瞬間還元過多になるかもしれない。素に惹かれてどんどんと魔物が集まってくるかもしれない。そして、目の前でまた還元が起これば、それにつられてまちへ向かってくる。還元できる日やなにかを決めていても、人間が多ければ還元が必要な場面は幾らでもあって、しない訳にもいかないだろう。人間がルールをまもっていても、魔物はそうではない。
ひとの少ない場所には警邏隊も少ないというのは、ある意味理にかなっているのか。無駄に人数を増やせば反対に危ない、ということがあるのならば。警邏隊だって人間だから、ご飯を食べるし、出すものは出す。で、それらは還元される。
ダストくんの村は荒れ地と目と鼻の先だから、また話は別だ。あの辺りには、住んでいるひとが多かろうが少なかろうが、警邏隊をもっと多めに配備すべきだと思う。還元過多とかじゃなく、荒れ地から強い魔物が来てしまうことがあるから。
傭兵協会としては、単純に人件費がおしいのだ。荒れ地近くで暮らしているのはそっちの勝手だから、身をまもるのも自分でやってくれ、という気持ちなのかも。ダストくん達の村は、そもそも荒れ地に一番近い訳ではなくて、なんかわかんないけど荒れ地が拡大しているからそうなっているという事情があるのだが、警邏隊はそんなの汲まない。荒れ地が何故拡大してるかについてはいろんなことを云うひとが居るし、確証はないから、逃げりゃいいだろうにという気持ちなのだろう。代々住んできた土地をはなれるのには勇気が要ると思うのだが。




