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 荒れ地へ向かうといっても、理由は様々である。薬材やなにかを求める、ハンターみたいなひと達も居れば、荒れ地にあるというお金持ち向けの施設へはいる為に移動しているひとも居る。命知らずすぎると思うが、等級上げも実際居る。勿論、(ぎょう)の行き帰りも。

 (ぎょう)の行き帰りを特別に饗するのは、荒れ地近くの幾つかの村の習慣であり、荒れ地をある程度はなれるとなくなる。だから祇畏士だって、普通に宿をとる。または、馬車の駐車代を払って、車中泊する。(ぎょう)自体を尊敬はしているから、祇畏士だと特別にわりびいたり、宿でご飯が多少ぜいたくになったりはあるようだけどね。

 最近は荒れ地が拡大していて、村が幾らかなくなっているのもあり、(ぎょう)の行き帰りをもてなす村はだから、減り続けているそうだ。これらはディロさんとサフェくんふたりで教えてくれた話。


 ディロさんの当時の雇い主は、そのまちで武器や鎧なんかをひきとったり、売ったりするお店をやっていた。両替商みたいなものかと思ったが、両替商は売りはしないか。多分、個人相手ではひきとりだけだよね。俺はひきとってもらったことしかない。

 とりあえず、武具屋さん、だろうか。両替商はなんでもひきとってくれるが、ディロさんが雇われていた相手のお店は、武具しか扱わなかったようだから。

 土地柄、荒れ地へ行ってひと稼ぎする為に、ここでいい装備に買い換えようというひとも居るし、荒れ地から戻ってきて手にはいった装備品を売るひとも当然居るので、かなり儲かっていた。帳簿を見た訳じゃないけれど家政婦を沢山雇ってたから、とディロさんは表現した。


 お金が沢山ある。だから、家政婦と傭兵を両天秤して、傭兵を残した。襲撃されたらしゃれにならないくらい、お家にもお店にもお金があったみたい。ディロさんは家政婦としてお仕事していたので、貴重な本や美術品が幾らかあるのも知っていた。お金よりもそちらが大事だったのかも、と。

 お店には当然、荒れ地で魔物を還元して得られた武具なんかもあったのだから、それ目当ての悪いひとだって居るだろう。荒れ地の魔物は強いから、それから得られる武具は凄い……のかも。強い魔物を還元したらいいもんが手にはいるというのは、俺もだが皆さんもなんとなく信じていることであって、事実かはわからない。でも共通認識としてあるのだから、荒れ地へ行ったやつが帰る途中に寄ってる武具店、は、狙われる可能性高そう。


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こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
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