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彼らが御山に勤めている奉公人を完全に「外部」の人間と捉えているとしたら、簡単に情報を明かさない。明かす訳がない。「別部署」と捉えているとしても、別部署なんだしお仕事の領域が違うのだから喋る必要はない。一緒になにかやるんならともかく、そういうのがないのなら云わない。
俺が警護班にストックがどんだけ残ってるよーとか今からお洗濯だよーとか教えたりしないのと一緒。そんなんしたら、頭がどうにかしたと思われそう。その前に、手伝えってことか舐めてるのかって怒らせるな。彼ら、怒りの沸点が低いから。っていうか、家事なんてって、それこそ舐めくさった態度をとる方々なのでね。はらはたつが、わざわざ自分からはらのたつことをみききしに行くのもばからしい。だから云わない。無視々々。
……反対に警護班が、警護のくわしい話とかシフトとかを俺に教えてくれたら多分、こいつ大丈夫かって思うだろうし。うわ、それはそれで気持ち悪い。ワウラさん達みたいに同期だったりで、配属前から親しいならあれだけど、なんの関係もない警護班に云われたらかなりこわいな。
なにより、機密情報だったり、なにかややこしい事柄が絡んでいる場合、秘匿する。秘匿しなさい、と云われる筈だ。俺も何度か、その手の情報に接して、黙っているように云われている。奉公人でなくても、傭兵協会は御山の下部組織? だから、御山の先生の云うことはきく。理不尽じゃない限り。そうだとしたら、まず何故来たのかさえ云わない。恋人だろうと親友だろうと家族だろうと黙っている筈。傭兵等級が多いというのはそういうものである。信用の高いひと達=口はかたい。
内密にしないといけないことを報告に来たとしても、別に空き間に居るひと達に云わないと這入れないってことではない。どの件で先生に報告に来ました、で、伝糸持ちがその先生に連絡し、ゆるしがあれば通してもらえる。その時に詳細まで云わん。先生にくわしいことを話すなり、書類を渡すなりして、普通に出ていけばいい。奉公人達に報告する義務もなければ、報告したとてなんにもいいことなんてありはしない。情報共有大事、って場面なら、先生からお話があるなり、先生に指示されて警護班に伝えるなりする。伝糸があるからすぐに伝わるしね。それがないんだから、ジャーラムくんはたまたま、その情報を入手したってことだ。




