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「外部」っていうか、あれか。別の部署、みたいな。だって、御山内でも、俺が知らないことってある。全部が全部、俺のもとに情報が集まってくる訳ではない。噂とかはあるけどあれは確定情報じゃない。
図書館のことなんて、ほっとんど知らないもんな。教員寮と学舎も、勤めている奉公人の顔もまともには知らない。めったに行かないし、あちらからもめったに奉公人の寮に来なかったし。図書館と教員寮はそっちに住み込みの奉公人が多いのだ。だから自然と、没交渉になる。
別にわるかねえけど。なかよしこよししに来ているのじゃないのだ。お仕事に支障が出なければ、なにをしているのかわからない部署、どんなひとが居るのかわからない部署があったっていい。図書館とか教員寮に誰が居ようと、俺のすることには基本的には関係ないのだから。
御山は大きな……会社っていうか、組織っていうか。とにかく、働いているひとが沢山居る。だから知らないことのほうが多い。
傭兵協会も、御山所属なのかなんなのか、なにかと御山にお伺いを立てて物事を決めているし、傭兵協会経由で御山になにかを訴えるひとも居るらしいから、御山の組織の内部の部署みたいなもの、かもしれない。傭兵協会のひと達がどう思っているかは知らないが、なにかあったら傭兵協会からひとを派遣してもらったり、特に先生は御山の一部みたいな感覚でいるのでは。
でも俺達とは管轄がまったく違うから、やっていることも大幅に違い、雇用条件も違って、交流もさほどではない。ってことは、情報のやりとりも、そんなにする訳がない。必要、ないし。
だって、警邏隊が直接御山と関わるのって、空き間の警護くらいだもの。空き間の警護の半分が警邏隊だそうだけど、そういやはっきり半分かどうかも知らないな。警護班は一応奉公人ではあるから、警邏隊のほうがもっと知らない。
俺個人が警邏隊に関わるタイミングで云えば、食事の用意と給仕くらいしかない。ややこしい問題が持ち上がって、警邏隊のひと達が話をききに来るとか、助っ人に来るとかはあるけど、あれはこっちの通常業務の範疇ではない。あっちの業務で、俺達が奉公人だろうとそうじゃなかろうと話をききに来ているのだ。向こうのお仕事で、こっちは協力しているだけ。




