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 俺の云ったことは、そう的外れでもなかったようだ。サフェくんは口を噤んでいる。ジャーラムくんの口数が乏しいのはいつものことだが、表情がかすかに、険しい。

 収納空間不可領域というのはあるけれど、駆使魔法不可領域ってあるんだろうか。あったとして、要人をいつもそこにいれておくことはできんだろう。傭兵協会にとって、居なくなってもらっては困る立場のひとをまもる為なら、保護した魔物の駆使魔法を上書きすることはありうる。

 めちゃくちゃ強い魔物ならな。プロルがどれだけのもんか、俺は知らんが、まあ……厄介だとは思う。多分。あのサイズの犬? 狼? が、弱い訳ない。筋肉凄そうだから、肢で叩かれただけで大ダメージだろう。

 人間だけじゃなくて、物をまもっているかもしれん。なにかの証拠とか、そういうものが沢山ある場所だ。そういうものを盗まれたり、破壊されたりしないようにという措置かもしれない。

 駆使魔法をかけられていて、(あるじ)からはなれたと思しい魔物を収容しておく施設があってもいいようなものだけれど、ないのだろうか。危険じゃんよ。檻とかにいれておけば大丈夫、みたいなの、ないのか。こっちの技術でも別に、檻くらいならつくれるだろ。

 そういう魔物や動物の収容施設みたいなのをつくっとけば、上書きしましたごめんね、なんてことがなくてすむのではないか。いや勿論、攻撃してくる魔物は別だぜ。そういう場合に上書きするのはありってルールなんだし、俺もありだと思う。

 ただの迷い子なのか、それとも誰かがなにかしらの意思を持って、そういうふうに見えるようにして送り込んだのか、判断つかない場合には、そういうとこにおしこめておくのが一番安全だし傭兵協会の非にもならない。そういうとこがあっても、駄目だったのかな。事情がわからんが、めちゃくちゃ強い魔物だったとか? でも、サフェくんが例に出した「事件」は、結局魔物を駆使していたひとのいいぶんが認められて、警邏隊が賠償をしてるんだよね。どういうパターンなんだろ。

 駆使魔法にかかってる魔物を、駆使魔法を上書きせずに服従させる能力って、ないのか。変な特殊能力とか、その職業加護ってどこで役立つの? って疑問に思っちゃうようなものってあるのだけれど、そのなかにないのかね。駆使魔法じゃなく魔物を支配下に置けるなにかがあれば……あ、使役か、それ。それにあれは多分、駆使魔法の効果は打ち消されてるから、駆使魔法上書きしたのと同じになりそう。


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こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
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