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希少な魔物を家のなかで飼ってる、みたいな。もと居た世界でも、そういうのあったし。俺が名前を知らないすっごく派手な鳥とか、いったいなんの仲間なのかわからない四足動物とか、集めて飼育してるひと、たまにTVとか本で見た。動物得意じゃないから正直なにがいいのかわからんが、趣味だからとやかく云えん。多分、気持ちとしては、鉄道模型集めたりするのと一緒なのではないかなと思っている。
こっちでも、魔物沢山集めるひと、居るのだろう。戦いに役立てたり、旅のおともにするのはそうなんだろうけれど、それ以外の理由で。愛玩目的ってこと。あとはまあ、想像するとやだけど、権力とか財力誇示の道具として飼ってるっていうのもありそう。あっちではお金持ちって、虎とかライオンとか飼ってるイメージだったよなあ、何故か。こっちでもそういうの、あったりして。
「えーと、じゃあ、その証言を集めるのに、お金がかかったってこと?」
「だと思う。時間もかかるよね。ききこみというか、あの事件の場合は、魔物を奪われてしまったほうが証を立てたんだ。そちらが証言なり、証拠なりを集めたってことだから。もし、それが起こったまちとは違うところに住んでいたら、そちらに伝糸で連絡するとか、ひとを送ることになる。そんなふうに、人手が必要だったのかもしれない。時間がかかったとしても、その間、魔物をとりあげられているから、それがなにか商売に必要だった場合は、損害を請求できるし。だって、その間そのひとは、お金を稼ぎ損なったってことになるからね」
「それは、そうだろうね」
それこそ、ルッケンレーネみたいなひと達が魔物をとりあげられたら、おまんまの食い上げだ。その分賠償金が増えるのは納得である。それにしても、証明するのにお金がかかる、かあ。ばかみたいな手段しか思い付かないけど、絶対違うよねえ。うーむ。
「細かいことは僕は知らないけれど、ない話ではないってことだけはね。聴いたことがあったから。でも、めったにあることじゃないよ。絶対にないとは云えないってだけ。ねえジャーラム、知らない? その事件のこと」
サフェくんはジャーラムくんを見るが、ジャーラムくんはその事件を知っていても、くわしい顛末は知らないらしい。ふるふるっと頭を振っている。「警邏隊が、罰せられたのは、そうですけど、あとは。被害者のことは、あの……当人がいやがって、非公開の筈で」
「あー、そっかあ」




