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 とにかく、駆使されていることがわかる能力があって、それは警邏隊にも警護班にも居る。レントにはいる時にも二の門を越える時にも検査がある。そういうひと達がプロルを調べた。その結果、そのプロルを駆使している人間が居ることは確実、という。だが、それが誰なのか、どんな人物なのか、なんの目的でプロルを駆使していたのかまではわからない。

 もしかしたら、事件とは関係のないまったく別口の駆使魔法をつかうひとが、たまたまその辺りで事情があってプロルを放置して逃げたのかもしれない。魔物に襲われて不利を悟り、手持ちの魔物をおとりにしたとか、或いはなにかしらの事故にまきこまれるなどして駆使されていたプロルだけが逃げたとか、考えられることは幾らもあった。


 ただ、プロルを駆使するのはめずらしい。俺はあまり見たことがない。まちなかで見たのは、数度かもしれない。

 プロルという認識がなかったから忘れてるだけかもしれないが、よく見るのはトゥアフェーノやラシェジル、トゥレトゥスス、あとは俺が名前を知らん鳥っぽい魔物数種類だ。イルーグスとか、それ系。鳥は飛べるし、爪とくちばしだけ処置すればいいから楽なんだと思う。

 犬や猫に似ているタイプは、あんまり人気がない。牙や爪があるやつは、まちにいれる手続きが面倒くさいじゃないか、絶対。四肢の爪と牙を全部、尖ってない状態にしないといけない。爪はともかく、牙は折られたりしたら痛い。魔物を大人しくさせて、そんなことをしないといけないのだ。あれ、あんまりいい気分じゃない。牙とかくちばしを切られたら、絶対痛いもの。見るのもきつい。自分が処置するのじゃないとしても、見るだけで神経に響く。

 傭兵とか、駆使魔法の効果が高まる職業加護持ちのひと達だと、駆使してまちにはいらずに野営、とかしてるし。切る手間や精神的なダメージと、恢復(かいふく)魔法にかかるお金を考えたら、外で寝るっていう危険をとったほうがいいって判断するひとも居るってこと。魔物はそもそも屋外で暮らしてるし、野営しても大丈夫そう。

 あ、だからか。まちなかであんまり、プロルに限らず、犬とか猫っぽい魔物、見ないの。駆使してるひとが少ないんじゃなく、駆使してるひとがあんまりまちへ這入らないんだ。またひとつ、知見を得たな。そりゃ、まちに這入らなきゃ、駆使している子達の体を不必要に傷付けなくていいもんな。


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こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
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