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お風呂は遠慮して、きがえるだけにした。泥湯は楽しいけど、今は眠りたい。顔を洗って歯を磨いたら、ベッドへもぐりこむ。
ここの宿は人気みたいで、俺達の人数は増えたのにお部屋の数が足りなかった。という訳で、俺達はふたり部屋に四人はいることになった。追加料金を払って、ブランケットを余計にもらっている。マルジャン達には申し訳ないが、物理的に不可能なので、みんな馬車で寝てもらうことになった。窮屈じゃないかなあ。エクシザみたいに、夜行性っぽい子も居るし、喧嘩になったりしないか心配だ。
天罰が解けたら、こういうのまで気にする余裕が出るんだな。いいのか悪いのか。
俺は、サキくんミューくん、それにほーじくんと、同じお部屋になった。
女性陣とニニくんが、唯一とれた四人部屋にはいっている。ニニくんはカルナさんとミエラさんが看護してなんとかなるし、魔力が充実しているユラちゃんなら不測の事態に対応できるということで、その四人が同じお部屋になった。
そして、残りの四人がやっぱり、ふたり部屋に詰め込まれている。
あの。ベッド割が気になるんだけど。順当なとこだと、ネクゼタリーさんとサーダくんの兄弟で同じベッドにして、ダストくんとリッターくんが同じかな。
あの四人、サーダくん以外はそれなりに縦も横も幅があるから、へたな組み合わせだと大惨事になりそうな気がする。
一番横幅と奥行きがあるダストくんと、一番華奢なサーダくんが同じベッドで、余ったリッターくんとネクゼタリーさんで同じベッドっていうのが安全なんじゃないかな。ダストくんとネクゼタリーさんが同じベッドになったら、寝てる間に確実にどちらかがベッドから滑りおちて大変なことになるぞ。がっちり抱き合ってでもいない限り。
かといって、リッターくんとネクゼタリーさんでも充分、事故の確率は高い。どうして彼らはああすくすくと成長するのかね。俺に5㎝くらい分けてくれないかな。
ベッド割が問題なのはこちらもである。……っていうか、ミューくんとダストくん辺りをトレードしたら、事故の確率が減るのでは? と思うのだが、誰もいいださないのでそういう訳にいかないなにかしらの事情があるのだろうか。俺にはわからん。
ほーじくんは羽をしぼませ、ベッドの端っこに腰掛けて項垂れている。隣のベッドでは、ベッドの上に座りこんだミューくんが、サキくんの髪を丁寧にブラッシングしていた。サキくんはなされるがままだ。ミューくんは、まだ少し、機嫌が悪そう。
ほーじくんの隣に腰掛けると、ちょっとはなれてしまった。どうして?




