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 端的な答えだった。

 俺はしばし、口を噤む。

 タスは肩をすくめるみたいにしたが、表情はかたい。

「お前の魔力は遠くからでもわかった。それで仲間達とお前を襲いに行った」

 こんなところで、玉花荘が襲撃された理由もわかってしまった。エクシザやマルジャン達も、もしかしたら俺の魔力がおびきよせていたのかもしれない。

 俺は頭を抱える。

「ニニくんに……」

「魔物は魔につかれているから、魔力を察する。そう教わってきた。我らは。あの娘を見るに、それは嘘だったようだが。とにかく我らには魔力が()()()。還元が過多になって、魔力が充ちているところがわかる。そういうところには、人間を襲いやすいと、魔物がよってくる。だから我らはそこへ向かう。強い者を殺せば、等級が増える。等級が増えれば体力も魔力も、つかえる魔法も増える。情況をかえやすくなる」

 ああ、ああ、そう。還元過多による魔物の襲撃の仕組みも、わかった。

 人間が還元をやりすぎる。人間には見えないが、空中に魔力が大量に漂う。そこまで強くなかったり、知能が高くない魔物は、その状況下なら人間と楽に戦えるかも、一方的に蹂躙できるかもとやってくる。そういう魔物のなかでも高レベルの者を狙って、レットゥーフェルのようなレベル上げ目的の魔物がやってくる。そしておそらく、レットゥーフェルのような強い魔物を狙う、もっと強い魔物も来るのだろう。

 人間が、荒れ地にレベル上げに行くような感覚なんだ。きっと。


 俺みたいに、自覚はないが魔力が高い者が居て、それを倒せばなにかが起こって、封印が解けるかも……と、あっちに居た頃のタスや、その仲間は、そう考えた。そういうことだと思う。

 頭を振る。

「ねえ、ニニくん……?」

「魔力をつけたと云っている。お前達も、触れあって魔力をつけあっている。意識していないようだが。わたしはそれを意図してつけた。特に難しいことではない。レティアニナをレットゥーフェルだと、その辺の有象無象に誤解させ、安易に襲わせないようにしたつもりだった」

 ……ああ。ああ。なんとなく、わかった。なんとなく。

 マーキングみたいなことかな。っていうか、名札。ニニくんは人間の見た目だけど、魔物にはレットゥーフェルの魔力をまとっているように見えるから、レットゥーフェルと思われる。

「でもそれでどうして」

「レットゥーフェル同士なら個人差がわかる。わたしの魔力を知っている、同胞が、レティアニナがわたしを駆使していると勘違いした。人間につかわれるなどはじだと」


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― 新着の感想 ―
[気になる点] レットゥーフェル社会の文化や生活様式。知能高いから独自の文化発達してそう。 [一言] もし大気そのものにも偸利使えて使役の制限が無いなら使役規模増やして魔力分配する事で還元過多すらも防…
[良い点] 伴侶か獲物かと思ってたー タスのランクもあって過激になりやすかったのかもなー
[良い点] 次々と明らかになる魔力についてのアレコレ [気になる点] タスとニニ君の今後 [一言] ピーマンレシピがとっても美味しそうなので挑戦してみたいと思います!
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