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 ドライさぼてんは結構な高級品みたいで、ダストくんが銀貨をわしづかみで追加している。サーダくんもだ。当然のように、ユラちゃんも。

 おじさんはほくほく顔で、銀貨を数え、ドライさぼてんを袋に詰めた。ダストくんと陽気で軽快な会話をしている。意味はまったくわからないが、雰囲気はとてもいい。

 ダストくんとサーダくんは、ユラちゃんとほーじくんになにか云い、腕を組んで来た道を戻っていった。ふたりでトゥアフェーノにさぼてんを食べさせるみたい。

 今後に備えて、ドライさぼてんを買っておくことにした俺は、にこにこしてダストくん達を見送るおじさんに貝貨をさしだした。おじさんは尚更にこにこした。人間の限界の笑顔である。


 貝貨一枚で、ドライさぼてんは大きめの袋よっつ分になった。ユラちゃんがわざとらしく目をぐるりとさせ、俺はおじさんみたいににこにこしてドライさぼてんの袋を収納する。

 ネクゼタリーさんがやわらかい声を出し、俺達はまた移動をはじめた。どこへ向かっているかはすぐにわかった。服屋さんだ。

 といっても、こちらも露店である。通りの中頃くらい、だと思うのだが、めちゃくちゃいい匂いを漂わせている串焼き屋さんの斜向かいに、そのお店はあった。あの串焼きおいしそー。うすいお肉でチーズまいて焼いてて、食べるとチーズが伸びてる。スパイシーな香りがたまらん。


 ここもキユスの市場と同じで、広場みたいなものがくっついていた。ただし、キユスと違い、広場はそれなりのひろさで、周囲を円形に露店が囲み、それらはすべて食べもの屋さんだ。

 通りにも幾らか食べもの屋さんはあるのだが、まばらだった。多分、人気のお店が広場の周囲に行くとか、土地をかりる代金が全然違うとか、そういうことだろう。広場のお店には行列ができている。広場中央では、大道芸を披露するひと達が居て、おひねりがとんでいた。

 通りにあるお店の多くは、アクセサリと櫛(どちらもこの世界の男性には必需品)を売るお店や、おそらくお薬を売っているお店、古書を売っているお店、日用雑貨のお店、などである。

 それから、服屋さんだ。勿論、高級な服じゃない。下着に靴下、簡単なチュニック、ずぼん、ワンピース、生地があまりよくないドレス、ローブ、サンダルなどを売っている。

 どうやら俺達は、そこで買いものをする予定だったみたいだ。ニニくんがぱぱぱっとすばやく、身につけるもの一式を確保している。はずかしそうに下着をなかへ隠してしまっているのが可愛い。


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こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
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