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食事を終えると、欠伸が出た。ほーじくん、リッターくん、ユラちゃん、ダストくん、と欠伸がうつる。
欠伸がサーダくんにまで伝染し、ネクゼタリーさんも軽く欠伸しながら、くすっと笑った。そのあとネクゼタリーさんがなにか云うと、ニニくんがぱっと表情を明るくする。
そしてなんと、ユラちゃんが微笑んで頷いた。あれ? 対立してるんじゃなかったの?
ほーじくんも、微笑みこそしていないが、心の底から納得した様子で頷いていた。羽がちょっと動く。可愛い。
ダストくんが陽気な声を出し、サーダくんの脇腹をくすぐった。サーダくんは身をよじって笑う。カルナさんとミエラさんもなんとなくほっとしたふうだ。
リッターくんが残ったサラダを口に詰め込んで、りすみたいな顔になっている。
食堂を出た。
ネクゼタリーさんがフロントへ行き、なにか喋っている。ニニくんは不安げにきょろきょろしていた。リッターくんがそれにずんずん近付いていって、腕を掴む。
ニニくんはびくついたが、リッターくんが人畜無害な子だともう理解したのだろう。ほっとしたような顔で力をぬき、なにか云う。俺の位置からはリッターくんの顔は見えないのだが、声が聴こえるので、先に話しかけたのはリッターくんだとわかる。
サーダくんがダストくんにじゃれつかれたまま、階段をのぼっていった。ヨヨとシシも一緒だ。ニーバグふたりも、お食事を戴いていた。シシはこっくりこっくり舟をこいで、ヨヨが食べさせてあげていた。
サーダくんとダストくんはすぐに戻ってくる。ニーバグ達は居ない。お部屋で寝かせてきたみたい。サーダくんが、ちょっとかがんだダストくんにこそこそ耳打ちして、楽しそうである。ニーバグの寝顔って可愛いよなあ。
ネクゼタリーさんがフロントのひとからもらった紙をひらひらさせた。ユラちゃんが俺の袖をひっぱる。
なんだろう? ユラちゃんは身振り手振りしている。
それ自体はなんにもわからなかった。が、ユラちゃんがしきりと、自分がワンピースの上に着ているチュニックをひっぱるので、服のことだろうか、と思う。
はっきりしないうちに、ほーじくんが来て、俺の手をひいた。俺達はぞろぞろと、外へ出る。
日が暮れて、町はくらい。ただ、祇畏士ふたりはどちらも絶佳をつかい、ユラちゃんが惜しげもなく魔法の灯を出してくれるので、くらくて歩けないなんてことはなかった。あ、ダストくん、後ろからサーダくんに抱き付いてる。ナジさんにばれたら怒られるんじゃないかなあ。大丈夫?




