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リッターくん達を追いかけようか、どうしようか、と考えている間に、事態は収束したらしい。
街道沿いの林? 森? のなかで、魔物が暴れていたのを、みんなで退治したみたいだ。魔が漂ってきた。ほーじくんが滅却したみたいで、それはすぐになくなった。それに、もう悲鳴も聴こえない。
四人が戻ってくる。ユラちゃんは口いっぱいにお握りを頬張っていて、リッターくんも似たような状態だし、ほーじくんはやっぱり羽をいじっている。
で、ダストくんは、苦笑いでニーバグを抱えていた。
悲鳴をあげたのはニーバグだったのだろう。もし人間だったら、四人が助けてつれてきている筈だ。
ニーバグは気を失ってダストくんに抱えられていたけれど、ニニくんが治療したらすぐに目を覚ました。治療前、ニニくんはほっとした様子で、ダストくんがなにか喋るのを真剣な顔で聴いていた。おそらく、ニーバグが気絶した情況を聴いたんだと思う。
目を覚ましたニーバグは怯えた様子で、泣いていた。地面に座りこんだダストくんが膝に抱えて、頭を撫でてあげている。
そうしていたら、段々と落ち着いてきたのか、ニーバグはすんすん洟をすすって、みい、みい、みたいに鳴いた。ダストくんの胸辺りに顔をすりつけている。お兄ちゃんに甘える子どもみたいだ。ダストくんは微笑んで、ニーバグに喋りかけていた。ニーバグはその言葉を理解しているのかいないのか、でもダストくんから離れようとはしない。
ニーバグと云っても、いろいろだな、とわかった。ヨヨと違い、このニーバグはちょっと……なんていうのかな。くったりしている。ううん。くたびれている、かな。綿のふっかり感がなくなってしまったお布団とか、ぬいぐるみみたいな感じ。
ニーバグは、ちょっとやつれた様子だった。毛並みもよくない。つやがないし、一部、毛が抜けて、まばらになった場所もある。群れからはぐれたのかもしれないなと思う。
ニーバグって、群れるものなんじゃなかったっけ。そんなふうに理解している。だから、静かにしていたい時にニーバグに行き会うと厄介なのだ。迂闊に傷付けてはいけない魔物なのに、人間が大好きで騒ぐから、静かにさせることは難しい。
一匹だったみたいだから、群れからはぐれたんだ、きっと。ほかにニーバグがいるなら、四人がつれて戻らない訳がない。それとも、ほかのニーバグは死んでしまっているのかな。そんなことが起こっていたら、ダストくんやユラちゃんがもっと不機嫌そうになると思うけど。




