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カルナさんとミエラさんに促され、屋内へ戻った。エクシザは、タスがなにか云うと、渋々という感じで頷く。ふたりで一緒に歩いていった。宿の裏手へ向かっているらしかったから、馬車へ戻るのだ。馬車はその方向にあると思う。
やっぱり、あまり人前にでないほうが安全、なのかな。
さっきの、クロイダイドと戦っていたひと達の反応で、なんとなくわかった。エクシザもタスも、こわがられてる。ふたりがあらわれた時の緊張感は、肌がぴりぴりする感じで、忘れたくても忘れられない不快さがあった。
エクシザには、はっとして剣を向けたひとも居た。ホートリットは、外見がひろく知られているらしい。高価な薬材になっているくらいだし、狙って狩っているひとも居るのだろう。それは不思議なことじゃない。
リューさんがホートリットを退治した時も、ホートリットについてはくわしく話を聴いた。それだけ情報がある、みんなが知っている、ということだ。
エクシザは、それをわかっているみたいで、暴れないでくれた。正確に、クロイダイドだけを攻撃して、あいつらが居なくなったらすぐに戻ってきた。俺の傍で、じっとして、剣を向けられても動かなかった。エクシザはかなり、俺の評判だとかそういうものを、気にしてくれているらしい。
タスもそうだ。必要以上の動きをしなかった。クロイダイドを殺し、クロイダイドが居なくなると戻ってきた。還元をしたってよかった、というか、荒れ地だったらしていただろうに、タスはそれをしなかった。不用意になにかをして、傭兵やあの場に居たひと達に攻撃されたくなかったんだと思う。
俺や、一緒に行動しているひと達に迷惑がかからないようにという配慮も、あるんだと思う。
食堂は野戦病院の様相を呈していた。
事情も、経路もわからないが、テーブルの上に怪我人が横たわっている。それも、ひとりふたりではない。結構な人数だ
ぼーっと見ていて気付いた。厨房から、怪我人が布にのせられて運ばれてくる。或いは、大柄な人物に担がれてやってくる。厨房に、裏への出入り口があって、そこからではいりできるのだろう。四月の雨亭と似たような構造だ。
ということは、裏の通りにも魔物が来て、怪我人が出たのだ。
さいわいなことに、恢復魔法をつかえるひとは複数、居た。疲れている様子だが、走りまわって治療を施している。ここで応急処置をしておけば、仮に完治が難しい怪我だったとしても、癒し手に治療してもらう時まで持ちこたえさせることができる。




