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ネットで悪魔とかなんとか騒がれていて、目撃証言がそれなりにあった。写真とかは知らん。でも、日本で云う保健所みたいな機関が動いていたのは間違いないし、動物を保護する団体とか、TVやなにかの取材クルーもおしかけていただろう。素人UMA研究家が行くくらいなんだから。
もしかしたらそれで、追いかけられるのがいやなのかな。気持ち、わかるかもしれない。いやだよな。訳のわからないまま、撮影機材持った人間に追いかけまわされるのって。
ユラちゃんが馬車から出てきたが、鼻が赤くなっていた。なにかにぶつけたんだろうか、転んだんだろうか。
ヨヨはみゅいみゅい云って、リッターくんにしがみついてはなれない。リッターくんはユラちゃんを咎めたらしい。ユラちゃんはなにか云い返すが、すぐに口を尖らせ、ぷいっと顔を背けてその場をはなれる。ユラちゃんはそれなりに、きりかえははやい。
リッターくんはヨヨを抱え、ステップへのせた。マオ、と呼ばれたので、そちらへ行く。ダストくんは馬車をひくトゥアフェーノ達に餌を与え終えたらしく、とことこと、やはりリッターくんへ近付いていく。
リッターくんがヨヨを示し、馬車のなかを示した。ダストくんは、リッターくんへ用があったのではなく、リャクークに用があったらしい。ステップに足をかけ、リャクークになにか云う。リャクーク、と呼んでいたので、誰かが名前を伝えてくれたらしい。
さすがダストくんで、リャクークは嬉しそうに体を揺すりながら、のそのそと出てきた。ダストくんはステップからはなれ、リャクークはぽんと、地面へおりる。
ダストくんがリッターくんになにか云った。リッターくんは頷き、ほーじくんの名前を出して喋る。ダストくんは頷いて、リャクークをつれて歩いていった。お散歩させるのかな。ほーじくんの名前は、どうしてでたんだろう。
俺はマルジャン達に食糧を配った。タスは眠っているので、隣のマルジャンにくだものを預けておく。マルジャンは俺の意図をすぐにわかってくれて、にこっとしていた。
リャクークとヨヨは、馬車の外で元気だ。リャクークはダストくんと一緒にその辺をうろうろして、たまにドライフルーツを食べ、ご機嫌に鳴いている。ヨヨはリッターくんのまわりをはねまわって、小さなシンバルみたいなものを鳴らしていた。
が、マルジャンとヤラは外に出ようとしないし、タスは腕を組んで項垂れ、眠っている。
最悪なのはエクシザの機嫌だ。エクシザは羽をふくらませてまるくなり、低く唸っている。




