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 なにはともあれ、クッキーでヨヨはご機嫌だ。座席で上下している。手がクッキーで塞がっていなかったら、楽器をとりだして音を鳴らしていただろう。それくらい、喜びがにじみでている。

 その奥に、リャクークが居る。リャクークも座席にのっていた。それを見て、トゥアフェーノが上にのれるくらい座席の幅がひろいと気付く。だから、馬車の形が普通のものとちょっと違うように感じられたんだ。

 リャクークはぴい、ぴい、と、数回鳴いた。眠そうに目をぱちぱちさせている。可愛い。リャクークまで馬車にいれるのか、と思ったけど、まだ子どもみたいだし、これまでの移動で疲れてもいる。馬車移動の恩恵をうけたっていいだろう。俺やユラちゃんを担いで、頑張って歩いてくれたのだ。

 エクシザは、というと、床に座っていた。座席と座席の間で、巨体をまるくしている。機嫌はあまりよくないみたいで、ぐぐ、ぐぐ、と、何度かいらだたしげな声を出した。まっ正面から見ると、エクシザは結構愛嬌のある顔をしている。


 マルジャン達を確認すると、俺はほーじくんを見た。いろいろ、尋ねたいことはある。今までどうしてマルジャン達とひきはなされていたのか、とか、マルジャン達が歩きでなく馬車なのはどうしてか、とか、これは魔物用の馬車なのか、とか。

 マルジャン達が馬車移動なのに文句がある訳ではない。そうではなくて、マルジャン達をのせる馬車を用意する必要があるくらい、こういうふうに魔物をつれて歩くのはおかしなことなのか、気になる。

 それにもしかしたら、彼らにも馬車で移動してもらうというのは、どこかへ向けて急いで移動するということかもしれない。それがどこなのか、というか、()()()()、知りたい。

 でも、言葉は出てこない。なにひとつ。俺は喋れないのだ。

 ほーじくんはただ、にこっと笑って、頷いてくれた。それだけだ。

 でもそれだけで、不思議なことに俺は安心した。まあ、そんなに気にすることでもないか、と思えたのだ。


 ユラちゃんがステップに上がり、ヨヨに触ろうとしている。ヨヨはみー、みたいに鳴いて、ぽんと床におり、タスの膝によじのぼった。タスが迷惑そうにしつつ、ヨヨを片腕で抱く。ヨヨは笑う。ユラちゃんの不満げな顔が可愛い。

 タスの槍は、タスの隣に立てかけてあった。武器をとりあげられたりはしていない、ということは、危険と思われてはいないのかな。そういうことだと、思いたい。


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こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
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