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 それに、ニニくんに酷いことをした連中も、ディファーズには居る。

 講演会をするなり、神聖公の「お傍に侍る」なりしていたら、荒れ地へ罪人を移送していったひと達が、警護の兵としてニニくんの前に再びあらわれるかもしれない。ニニくんをつれだして、髪を切った連中、その後も少しずつ食糧を与えて死なないようにしながらニニくんの尊厳を踏みにじった奴らが。

 その時にニニくんがどうなるか、どうするのか、俺には想像もできない。考えようとしても、無理だ。


 ニニくんに関してはもうひとつ、ネクゼタリーさんのことがある。

 ニニくんとネクゼタリーさんの、どういう……なんていうのかな、関係性がわからないというか、ニニくんがネクゼタリーさんを庇っていたり、ほーじくんがふたりをひきはなそうとしていたり、なんだかよくわからない関係ができているのが、俺にはどうにも、不穏当に見える。

 それが俺の勘違いで、穏当なものならいい。ネクゼタリーさんがニニくんを好きになった、とか、ネクゼタリーさんがニニくんを心配しているとか、そういうことだけなら。

 でも、怪我をしたニニくんをネクゼタリーさんが捕まえていた、あの光景は、なんだかとてもいやな雰囲気だった。

 ネクゼタリーさんもサーダくんも、いずれはディファーズへ戻る。それは、当然だ。ネクゼタリーさんは知らないが、サーダくんは祇畏士協会にもはいっているし、戻らないという選択肢はない。ネクゼタリーさんも、ほーじくんの口ぶりだと、ティヴァイン家のことでお仕事があるみたいだから、領地へ戻る。

 ハイオスタージャの領地と、ティヴァインの領地が、どれくらい近いのか、俺は知らない。ふたりがディファーズで頻繁に顔を合わせることがあるのかも、知らない。ネクゼタリーさんの職業を聴いていないし、お仕事も知らないから、もしかしたらニニくんとすぐに会えるような状況にあるのかもしれない。

 ニニくんの気持ちがわからないから、ネクゼタリーさんとのこともどうにもしようがない。


 ネクゼタリーさんがディファーズに戻らない、ということはないと思う。だったら、ニニくんをディファーズへ戻さないのが、この場合は一番安全ではないのか、と思ってしまう。ニニくんの気持ちを無視した俺の勝手な考えだけど、どうにも不穏なのだ。どうしてかわからないけど、ニニくんとネクゼタリーさんがふたりでこそこそしているのを見ると、胸騒ぎがする。

 これが勘違いならいい。言葉がわかるようになったら、全部が俺の邪推だったってわかれば。


感想ありがとうございます。はげみになります。

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こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
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