表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3944/6874

3801


 ほーじくんが出てきて、俺の腕をひっぱった。にこっとして彼を見る。彼は羽をしょぼんとさせていて、俺の手に貝貨を握らせた。

 さっきじゅうたんに置いた数よりは、少ない。俺が移動費を出すことで決まったのかもしれないし、ユラちゃんと俺とティヴァインの兄弟で割り勘、ということになったのかもしれなかった。なんでもいい。


 ほーじくんと手をつないで屋内へ戻ると、サーダくんがニニくん達にまざって、カルナさんと喋っていた。カルナさんは心配そうにニニくんを見ている。ニニくんは項垂れて、じっと、動かない。

 また、シアナンさんと喋っていたネクゼタリーさんが、そちらへ移動した。ニニくんのすぐ隣へ座って、カルナさんミエラさんに喋りかける。ネクゼタリーさんもサーダくんも、熱心な調子だった。カルナさんとミエラさんは顔を見合わせ、ニニくんになにか云うが、ニニくんは応じない。

 ネクゼタリーさんが、ニニくんのせなかを優しく撫でた。サーダくんがそれを横目で見ながら喋る。カルナさんが戸惑い顔で応じる。

 雰囲気やなにかから、ニニくん達三人がこれからどうするかについて、喋っているみたいだった。ニニくん達がどう考えているのかが大事だろうし、ディファーズの事情もある。

 俺は、サーダくん達と会った段階でもう言葉がわからなかったから、ハイオスタージャ家がどうなっているか知らない。もしかしたら、すでに改易されているかもしれない。そうなったら、ニニくん達がディファーズに戻るメリットはうすいと思う。

 というか、俺は正直、彼らにディファーズへ戻ってほしくない。メリットを大幅にうわまわるデメリットがあると思う。

 ニニくん達は、荒れ地おくりから助かったのは、開拓者や修復者の加護だと考えてる。そういう言動が何度もあった。

 彼らがディファーズへ戻ったら、「荒れ地おくりを決定したひと達が間違っている」ではなくて、「荒れ地おくりにされても改心して神さまを信じれば大丈夫」「荒れ地おくりできちんと反省したから戻ってこられた」になりそうだし、そういうプロパガンダにつかわれると思う。

 荒れ地おくりなのだ。いわば、死刑である。

 それだけ重い罪ならば、神聖公がその決定に関わっているだろう。少なくとも、日本で云う法務大臣みたいなひとが居て、刑の執行にゴーサインを出した筈だ。ということは、ニニくん達が元気に戻ってくれば、決定した、もしくは決定したひとを任命した神聖公が間違っていた、ということになってしまう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ