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 サーダくんはしょげた様子で、ほーじくんの隣へ座り、足を崩した。肩を落としている。ダストくんに迷惑をかけたと思っているのかな。

 ほーじくんが兄の肩を優しく叩く。サーダくんは弟を見て、ちょっとだけばつが悪そうにした。それから苦笑いをうかべて、ほーじくんの頭をぱたぱたと撫でている。

 ほーじくん越しに、サーダくんと目が合った。サーダくんは更に苦笑いし、もそもそとささやいた。言葉の意味は相変わらずわからないが、表情で、はずかしがっているかなにかを謝罪しているかだろうとあたりをつける。

 サーダくんに、誰も手をつけていないマグをさしだした。サーダくんはそれを両手でうけとり、微笑む。まだ少し、苦い微笑みだった。


 丁稚さん達が食卓を調えてくれた。俺とユラちゃんは、もう充分食べているので、遠慮する。リッターくんは途中でひどくむせてしまったし、ほーじくんはその介抱で手が塞がっていたから、まだおなかがすいているみたいで、それぞれシチューとパンをもらっている。勿論、なにも食べていないらしいサーダくんも、もらっていた。

 俺はじっとしているのも気詰まりなので、外に出て、井戸へ歩いていった。汚れた食器や雑巾を置いたままだから、洗おうと思ったのだ。

 ユラちゃんは手持ち無沙汰なのか、単純に彼女のいいところが出ているだけなのか、俺についてきてくれて、俺がとりだしたたらいにお湯を注いでくれた。俺はたらいの傍にしゃがみこみ、ユラちゃんを仰いでにこっとする。

 ユラちゃんもにこっとした。これでいいんだろう。コミュニケーションなんて。


 お湯にせっけんを溶かし、食器を沈めてスポンジでこする。洗ったらお湯ですすいで収納する。ユラちゃんは俺がやりたいことをわかっているみたいで、お湯がほしいタイミングでお湯を出してくれた。

 食器が終わったらたらいをゆすいで収納し、ばけつで雑巾洗いだ。やることは食器お洗いとさほどかわらない。あたたかいせっけん液で洗って、お湯でゆすぎ、よくしぼっておく。洗ったものは、ここに置いておけばドールさんかダストくんがなんとかしてくれるだろう。

 お湯でゆすいだばけつに洗った雑巾をいれて、立ち上がった。タオルで手を拭う。お湯とせっけんの脱脂力はなかなかのものなので、バームをとりだし、指ですくって手にすりこむ。

 ユラちゃんに、お駄賃がわりに、油紙の包みをさしだした。中身はエッグタルトの小さいものだ。ユラちゃんは堂々とそれをうけとる。彼女のそういう堂々とした、報酬をもらっても決して申し訳なそうにしない、悪びれないところは、俺は好きだ。実際のところ、彼女は報酬に足る働きをしているのだから。


感想ありがとうございます。はげみになります。


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こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
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