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男性陣は、ティヴァインの兄弟とそれ以外、という区分になると思ったのだが、違った。
ラトさんがほーじくんに近付いていって、なにか話している。リッターくんがさっと、その傍へ云って、口をはさんだ。ラトさんはちょっと驚いたみたいだったが、大きな声で笑って頷いた。リッターくんがほーじくんに話しかけ、ほーじくんが頷く。ほーじくんとリッターくんは、ラトさんのお家に泊まる、ということだろうか。
ほーじくんがくるっと振り向いて、怯えた様子のニニくんへつかつか近付いていった。ニニくんの腕を掴んでなにか云うのだが、ネクゼタリーさんがそれなりに強い力でほーじくんの手を叩き、ほーじくんの手はニニくんからはなれる。
ニニくんがひっと息をのんだ。
ネクゼタリーさんは、まだ食前の祈りのことで怒っているみたいだ。険しい表情でほーじくんを叱責している。たまに、ニニくんを振り返り、示して、ハイオスタージャなんとかと云うので、ニニくんのことも云っているんだろう。途中でニニくんの腰に腕をまわしてぐいと抱き寄せたが、ニニくんに抵抗する様子はない。
ほーじくんはネクゼタリーさんを睨みつけた。ほーじくんらしくない、険しくて、恨むような目付きだ。ネクゼタリーさんはそれに更に腹をたてたみたいで、ぐっと拳をつくり、それを震わせている。
ほーじくんがなにか云おうとしたところで、リッターくんがほーじくんをひっぱってとおざけた。
ほーじくんもネクゼタリーさんも、一瞬呆然とする。
リッターくんは淡々となにか云い、ほーじくんの肩の力がぬける。ネクゼタリーさんも拳を解き、口のなかでつぶやくようになにか云った。ほーじくんが頷いてふたこと三言返しているのを見ると、お互いに謝罪し合っているのだろう。
とにかくなにかしらの決着はついたみたいだった。ネクゼタリーさんはニニくんを確保したまま、近場に居るヤームさんへ近付いていった。にこやかに話しかけている。
ヤームさんは驚いたみたいだったが、すぐに微笑みになって頷いた。リーリさんがネクゼタリーさんにお辞儀し、どこかへ走っていく。どうやら、ネクゼタリーさんとニニくんは、ヤームさんのお家へ泊まるらしい。ヤームさんが俺達へお辞儀し、ネクゼタリーさんとニニくんをつれていった。
しかめ面のサーダくんが来て、俺の手首を掴む。サーダくんもほーじくんへ二・三、たしなめるような言葉をかけていた。ほーじくんは口を噤んでなにも云わない。




