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 ってことは、ネクゼタリーさんは、ほーじくんが食前の祈りをしなかったから、あんなに怒ったんだろうか。

 それなら、怒るのはわかる気もする。

 ほーじくんは祇畏士で、祇畏士というのは開拓者の特別の庇護がある存在だとされている。だから、魔を滅却したり、悪しき者を封印したりできて、いろんな魔物が苦手としている恩寵魔法をつかえるんだ、と。(しゅ)が人間をまもる為につくりだした職業だと書いてある本もある。

 要するに、祇畏士は人間が開拓者に見放されていない、開拓者が人間をひいきしている、その証拠みたいな存在だと、一部でみなされているのだ。

 なのに祇畏士が、食前の祈りを拒否した。それは、祇畏士自身が(しゅ)への感謝や(しゅ)のありがたさを忘れた、もしくはないがしろにした、踏みつけにしたことになる。

 その辺の単なる一個人が、自分の主義主張で神を信じず、祈りを捧げないのと、祇畏士の協会にも所属しているほーじくんがお祈りをしないのとでは、重さが違う。俺にとってはいやな話だが、ほーじくんには立場というものがあるのだ。


 ネクゼタリーさんが怒った理由、それにサーダくんがネクゼタリーさんに味方した理由は、多分わかった。ネクゼタリーさんが怒るのは当然だ。宗教的にもアウトだし、祇畏士としてもアウトだもの。

 サーダくんも、過剰に反応したのはわかる。サーダくんも祇畏士だし、正式に祇畏士になったほーじくんを監督する立場にあるんだろう。ほーじくんが神聖公に反抗的な態度をとったら、サーダくんだって困る。

 そんなことまで強要されて俺ははらがたつけれど、ディファーズでは常識なのだ。仕方ない。そんな部分にまで口出しはできない。

 不自由だろうし、ほーじくんの為にも神聖公至上主義みたいなのはなくなってほしいが、俺がそれをかえるのは多分不可能だ。目立って、悪しき魂だの魔王だのがばれたら、目もあてられないだろう。やましいところのないひとが動いてくれたらなと云う夢みたいなことを考えるのが精一杯だ。

 それになによりも、ふたりはほーじくんのお兄さんなのだ。ほーじくんがお祈りをないがしろにして、神聖公の不興を買ったら、まずい。そう思っているのだろう。

 祇畏士は恩寵魔法をつかえる。おそらく、祇畏士が荒れ地おくり相当だと判断されたら、荒れ地に送られることなく処刑されるのが順当だ。恩寵魔法があれば荒れ地から脱出できる可能性は高いから。

 でも、じゃあどうして、ほーじくんはそんな危ない橋を渡ってるんだ?


誤字報告ありがとうございます。助かります。

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こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
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