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 ヘジャブをつけた女性達が大勢這入ってきて、ミエラさんとカルナさんが捕まった。楽しそうな笑い声や喋り声とともに、テーブルから離れたところへつれていかれている。

 女性達は手に手に、チュニックやスカート、ワンピース、大判の布を持っていた。それらをカルナさん達にあててみたり、いろいろ試している。また別の女性がふたり来て、そのふたりはそれぞれサンダルやくつを持っていた。

 カルナさん達が男ものを着ているのに気付いて、女ものの服やくつを持ってきてくれたのだろうか。それともどこかのタイミングで、こちらの誰かがふたりに女ものの服をと頼んだのだろうか。ユラちゃんやリッターくんなら、それくらい気をまわしてくれそうだ。

 カルナさんもミエラさんも戸惑っているので、ふたりが云ったことではないだろう。でも、ふたりともやっぱり異性装はいやだったみたいで、女性達に促されてアーチをくぐり、奥へ移動していった。ユラちゃんがスルーされているし、ユラちゃんが云ったのかもしれない。


 リッターくんの低い声がして、俺はそちらを向いた。リッターくんがリーリさんに話しかけて、ふたりは立ち話をしているらしい。

 リーリさんは花環の位置を調整しながら、リッターくんににこやかに接している。リッターくんはいつになく、かしこまった調子だった。真剣な目付きでリーリさんを見ている。

 多分、リーリさんが護衛士だと、誰かから聴いたのだ。もしかしたら、俺がなにかの折に話して、それを覚えていたのかもしれない。ここが転移してきて最初の村だったというのもあって、俺の記憶には相当しみこんでいるのだ。リッターくんが護衛士になろうとしていたから、リーリさんの話をしたかもしれないけど、それは覚えてない。

 リッターくんがリーリさんに軽く頭を下げた。リーリさんは小さな声で笑って、リッターくんの肩を叩くふりをする。本当に障りはしない。それくらいが、男女の距離感として、この辺りでは正しいようだ。


 ユラちゃんの甲高い声がした。ユラちゃんが顔をまっかにして、丁稚さん達を追いまわしていた。男の子達はユラちゃんに追いかけられて、なんだか嬉しそうに笑いながら逃げている。おそらく、ユラちゃんが可愛くて、からかったんだろう。ユラちゃんはそういうのに慣れていないから、結構本気で怒ってしまうことがある。ユラちゃんが怒る時とそうでない時の違いが、俺にはいまいちわからない。

 ほーじくんはその騒動にも目を白黒させている。そのほーじくんを、ダストくんが強引に、俺の隣に座らせた。


感想ありがとうございます。はげみになります。

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こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
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