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多分、問題ないかなあ。きびだんごは好評だったから、ほかは少しかえたけど、きびだんごだけそのまま。ああ勿論、とうきび粉のクレープだけは絶対にかえられないんだけど。
ユラちゃんが身を乗り出すみたいにしている。「面白そうね。見てもいいかしら」
「えーっと……」
「ああ、いいわ。ごめんなさい」
すっとユラちゃんは背凭れへ身を預ける。俺は苦笑いした。
ユラちゃんは本当に緊張していないし、不安でもないようで、脚をぶらつかせる。「あー、つまんないったらないわ。昨日、図書館で面白い本見付けたのよね。あれの続きを読みたいのに、持ち出し禁止だし、かといって宣言に遅れるのはいやだし。あんたが最近下読みしてくれないから手間なんだけど、それでもたまにいい本見付けてるのよ」
「ごめん」
配置換えされてからこっち、ユラちゃんの手伝いをできていないのだ。図書館へ荷物を届けたり、図書館から荷物を運んだりする業務が減ってしまったのが原因である。
ユラちゃんは慌てた様子で云う。
「ああ、違うの、単なる愚痴よ。サキやリオも手伝ってくれてるし……まあね、なんか悪い感じだけど。だってあの子達、もう宣言がすんでるのだもの。ほんとなら一時下山しててもおかしくないのに、残ってくれてて、ちょっと申し訳ないのよね」
頷く。たしかに、七人のなかで宣言一番のりだったサキくんも、二番だったリオちゃんも、まだ御山を降りていない。
リオちゃんは、ユラちゃんの手伝いで残っているのかな。彼女、友情に篤いタイプなのだ。ユラちゃんがまだ宣言を終えておらず、毎日図書館で調べものをしているのだから、手伝いをすると云った以上は付き合うのが筋だと、そう捉えている感じ。それに、ロア寮にはまだ宣言していない子が多くて、そっちとのお付き合いもあるのじゃないかなと思っている。
サキくんは、これは俺の推測だけど、半分以上は勘違いが原因だと思う。例の、リッターくんがミューくんを好きなのじゃないか、っていう。それについては、あらためて否定をしたのだけれど(だってリッターくんが明言してたし)、サキくんは信用してくれない。
それに、これからリッターが気付くってこともありますよと、まるでリッターくんがミューくんを好きだったらいいと思っているみたいに、その説を推してくる。その辺のサキくんの心の動きがよくわからないが、見ず知らずの誰かよりもミューくんが恋敵だと思っていたい、みたいなことなのかなあ。俺にはわからない。
感想ありがとうございます。はげみになります。




