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七月十三日。俺がこちらに来てから664日目。
二年生は、そのほとんどが御山を去った。卒業できたひとも、できなかったひとも。奉公人にはくわしい説明はなかったが、教員になる予定だった一般寮生は、諸事情で下山してしまった。
残ったのは三人で、ライヴァスラー卿、ヒカリ卿、それからグウェイズさまだ、彼らは補助の先生になった。
ライヴァスラー卿あらためシャマナシアス/シャム先生は、実技の先生だ。剣戟士なので、いろんな武器に精通している。エルセイユ先生が早速、シャマナシアス先生を重宝しているそう。シャマナシアス先生は山道の上り下りにこれまで毎回参加していて、いつもおいしそうにご飯を食べていくので、奉公人間で株が急騰している。
だってだって、なかには居るんだぜ、奉公人の男性って髪が短い率高いから、それが視野にはいっていやだって顔で食事していくひと。先生でも私兵でもさ。
ヒカリ卿あらためヒカリ先生は、癒し手の先生チームの一員として、先生がたや学生さんの健康管理を担う。しばらくは奉公人の健康管理を受け持つそうで、教員寮ではなく奉公人の寮にお引っ越しした。
来年度もヒカリ卿が御山に居ることを、キオ卿はとびあがって喜んだらしい。シャマナシアス先生についてはふーんって感じだったそう。わかりやすいのはいいけど、ディファーズに戻ったら苦労しそうだなキオ卿。
グウェイズさまあらためミッラガルーファーファ/ガラ先生は、還元士の先生達と一緒に、還元士志望の子達や巡らせる者を持っている子達を指導する。こちらは奉公人の寮には来ないので、俺は二回くらいしか実際に目にしてはいないのだが、先生用のローブが似合っていて、学生さんから人気が出そうだなあとなんとなく思った。
そして、どうやら御山内に恋人が居るらしいと、奉公人のネットワークで情報を入手した。要するに噂だけど。
こちらの世界だとお相手が異性とは限らないので、誰なのかはまだあたりをつけていないが、噂によると一期下の学生さん達が怪しい。どっちも未成年だから事案ではない。
そんな感じで、学生が先生にジョブチェンジした。
リオちゃん、マイファレット嬢、ギルワさま、ターカック嬢、セティさま、スルさまの宣言は無事に済んだ。俺とサフェくんとメイリィさんで、湖近くで座って待っていたのだが、皆さん行きは凄く緊張した面持ちなのに、戻ってくる時には魂がぬけたみたいになっていることが多い。思ったよりももっとずっと簡単で、拍子抜けした、という感じだ。
その後も、俺は数人の学生さんに付き添った。ケルネスさまに、キオ卿、チヒロさま、などなど。
そして今日は、ユラちゃんとリッターくんの宣言がある。




