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まさかの邂逅

「クロエさまですね? お待ちしていました。ご案内致します」


教会ではなく宮殿に辿り着いた私たちは受け付けのような場所で教皇様に会いに来たと言うとキチンと言付けされていたようでその場で少しだけ待たされた

そして、アイシャ様が目を見開いて驚くことになる。ロイヤルナイトと呼ばれる特別な教会騎士たちが私たちを護衛し案内すると言うのだから


このロイヤルナイト………一人一人が称号持ちで勇者の称号を持つセイントよりも強いのだと言う

そんな人たちが五十人も現れて私たちを囲み護衛しながら案内しているとか………おしっこチビりそう


「教皇様、クロエ様をお連れしました」


「入りなさい」


威厳のある声だけど………あれ? どっかで聞いたことがあるような………あれ? もしかして


「クロエぇ」


「じっじ!!」


「「「!?」」」


扉を開けていたのは私のじいちゃんの友達のじっじだった。じっじは私を見るなり満面の笑みで字のごとく飛び込んで抱き締めにきた。私もそれを素直に受け入れしっかりと受け止めてじっじを抱き締めた


「うん、じっじの香り好き」


「おぉ、クロエは相変わらず可愛えの。何年ぶりの再開じゃ?」


「学校に入学してからだから………七年?」


どうもじっじと話すと子供のようになってしまう。赤ちゃんの時から私を育ててくれたような人だから甘えてしまうんだよね。と言うかじっじ達には散々甘やかされてきたからどうも抜けないや


「な、七年もクロエに会えなかったのか! わしの人生の最大の汚点じゃ………に、憎き教皇の座め!! わし、教皇止める!! もう嫌じゃ!! クロエと一緒に生涯を過ごすんじゃぁぁぁぁ!!」


「きょ、教皇様、落ち着いてください!」


「だ、誰か教皇様がまたご乱心を!!」


「ヒードルワーク様を呼べ!! あの方でないと宥められん!!」


私たちの後ろに控えていたロイヤルナイトの人たちが慌てるように慌ただしく動き回っていく。必死にじっじを宥める人や誰かを呼びに行った人、どうするべきか相談し合う人までいる。じっじは本当に変わんないなぁ


「じっじ、我が儘はめっだよ」


「うぅ、じゃがの? クロエとの大事な時間が過ごせんかったんじゃぞ?」


「でも、こうして再開出来た時の喜びは何倍も嬉しいでしょ?」


「そうなんじゃが………うぅ、教皇止めん方がええかの?」


「私はじっじが好きにしたらいいと思うけど立派に仕事してるじっじは憧れだし大好きだよ? 教皇なんて凄い人なんて知らなかったから余計に好きになった!」


なんかじっじが固まって動かなくなった。でも、ほんの僅かだけプルプル震えてる。これは………爆発する


「わ、わ………わし、教皇死ぬまで続ける! 大好きなじっじは頑張るからの!」


「うん、頑張ってね」


うん、何かわかんないけど丸く収まった。ロイヤルナイトの人たちなんて感動の声を上げてるし。そう言えば忘れてたけどアイシャ様たちがいるんだった。めっちゃお家モードになってたから恥ずかしい


「………す、すいません」


「い、いえ、そ、その………教皇様とどのような関係なのですか?」


「えっと………じいちゃんの友達で小さい頃はよく遊んでくれたんです。光魔法やサポート魔法を中心に教えてくれた師匠みたいな人でもありますね」


「きょ、教皇様直々に………そ、それでですか」


「あんたの凄さの理由を知ったわ」


「きょ、教皇って知らなかったもん! 遊んでくれて色々教えてくれるお爺ちゃんポジだったんだもん」


小さい頃に夢を語って世界を巡りたいって言ったら反対せずに光魔法やサポート魔法を教えてくれて後押ししてくれた。本当に丁寧に教えてくれて優しかったので大好きな人の一人だ


「コホン、クロエ、そこにいるのはルースフィア王国のアイシャ王女じゃな?」


「えっ………と、はい! じっ………教皇様に話があるらしいんです」


「わし………教皇辞める。じっじって呼ばれないの辛いし敬語とか距離があるのやじゃ!」


「もうじっじ! 後でいっぱいお話しよ!」


「では、話を聞こう。わしに何のようかな?」


「えっと………」


アイシャ様が混乱して何を話したらいいかわからなくなってる。教皇………じっじの家庭モードを私が見せてしまったから申し訳ないです。でも、じっじはやるときはやるお爺ちゃんだよ? 昔から凄くてかっこいいんだから


「大変お願いしづらいことなのですが教皇様が私をルースフィアの次期王として相応しいとの声明を出していただきたいのです」


「お主を擁護したとしてわしに何のメリットがあるのじゃ? わしは教皇であり政権に関わらぬことぐらいお主なら知っておろう」


「はい、ですが今のお兄様はクロエさんも亡き者にしようと企てて………」「殺す!!」


「へっ?」


「戦争じゃ! ロイヤルナイト全軍に戦争準備をさせい!! ルースフィア王国を地図から抹消するのじゃ!!」


アイシャ様がヤバイ、言わなきゃよかったって顔してる。多分………こんな言い方したら味方になってくれるんじゃないかなって思ったんだろうけど甘いって。じっじは私がころんだ切っ掛けになった石さえもこの世から消滅させる人だよ? そんな言い方じゃダメなんだよね


「じっじ、私のために怒ってくれてありがとね」


「うんうん、お前のためなら世界中を敵に回しても構わんぞ」


「うん! でもね? 私のことは私が決着をつけたい。その為にアイシャ様は力を貸してくれると言ってる。ねっ?」


「は、はい!」


急に振って申し訳ないけどこう言わないとじっじは納得しない。意外とじっじは頑固で面倒な正確してる反面、人の話しはちゃんと聞いてくれるし理解もしてくれる。だから


「でも、じっじの力を少しだけ借りないと勝てない。本当に昔から情けなくて弱っちい私、本当に昔から情けないままだけど………少しだけじっじの力を貸して? 駄目かな?」


「うぅ、クロエが大きくなった! じっじ嬉しい! 何でも力を貸すぞ! わしの全財産か? ロイヤルナイト全軍を貸し出すか? 何ならわしも動こうか? 城の一つや二つぐらい消し飛ばしてやるぞ?」


「う~ん、そこら辺はアイシャ様と相談して欲しいな」


じっじはアイシャ様をジロッと睨んで大人しく話を聞くスタイルになって話をしていく。アイシャ様も扱いがわかってきたのか困った時は私の名前を使い変な要求はしないようにし始めた。順調に話が終わると私とじっじの時間になりこれまでの話をじっじとしてその日は平和に終わったのだった

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