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暗殺者

「何で止めるんですか? ゴートンさん」


もう少しで魔方陣が完成ってところで衝撃波が飛んできてせっかく作った魔方陣が消えてしまった。誰が攻撃してきたのかと思ったらそこにいたのはゴートンランガさん。まさかゴートンさんに邪魔されるとは思わなかった


「当然だ。王都には何も知らない人たちが住んでる。おまえの大切なリブロイ殿もいるんだぞ」


「………だけど私は狙われ続けるんですよ? どうするんですか?」


「アイシャ王女はこうなる可能性を考慮して俺をおまえの監視に付けた。なら、どうするかは考えてるはずだ。一旦持ち帰って話を聞いてからでも遅くないのではないか?」


「うぅ、わかりました。そ、それじゃこの三人はどうしますか?」


「捕虜として連れて帰る。街の騒動は落ち着いたからこっちは気にするな」


まぁ変な因縁はあったけど本心では嫌いではなかったから別にいい。って言うか貴族って子供に何させてんのって話じゃん。貴族が優秀じゃなきゃならないって誰が決めたのよ。ワケわからんぐらいムカつくんだけど


結局、襲ってきたのはルーグのシャドウの魔法で人を襲わないように術式を書き換えていたみたい。街に被害はあっても人に被害はなかった。一番被害を出したのは実は私だったりするけど………ドワルゴさんは笑って許してくれた。許してくれたんだけど………復興のお手伝いをすることにしとこ


向こうは向こうでやはり襲撃があったみたいで何度か陰口から魔法を使うことがあったし副団長とシュゲルツさんが抑え込んだみたい。オランは基本的にアイシャ様の側から離れなかったからなおさら被害はなし。全部拳で黙らせたんだろうな


私はこっちでしばらく復興を手伝いたいと副団長にお願いすると構わないとのこと。魔法で助けれる部分は助けたい。まぁ寮に住んでた頃から料理はしてたし家事も出来る。何でも押し付けて欲しい


毎日のように復興を手伝い向こうの情報もときおり入ってくる。何も変わらない平和な日常だと聞いてる。ただ、不気味なぐらい静かで気味が悪いと言っていた


結局、ネクロマンサーの称号を持つ人物はわからず捕まえてもいない。あの三人組は返還命令が出てるものの拒むとしつこく返せとは言わない。アイシャ様も辺境伯様も副団長も何かあると考えてるみたいだ。その証拠にいまだに団長が帰還していないのだと言うのだから


「………あれから一ヶ月が経過したんだ」


あの騒動から既に一ヶ月も経過しエフォルド公爵も沈黙を保っている。あの三人組は黙秘を続けてるけど襲われた街に三人がいたのだからあの三人が街を襲ったことに変わりはない。これを切っ掛けにアイシャ様の立場を強くする方向で動いてるみたいで第一王子のティータ様は不利な状況に陥ってるはず


「どれだけ考えても私には政治はわからないや。もう寝よう」


何時のも鍛練も終わったしやることはない。陰口も変なタイミングで使えと言われて使った。どうやら敵の進行を抑えることに成功していたみたいでよかった。本当に考えてやってるなって感じだった。その陰口もとっくに解除していて独り言も解除されてる。だから使うだけ使ってレベル上げに頑張ってる最中だもんね


「ふぁ、もう限界」


今夜はもう寝よう。明日も頑張って復興を手伝わないと………


「スゥースゥー」


掛け布団を抱き締めるよ絵に眠る私は衝撃が走るまで何も気付かなかった。何者かが私のシールドを攻撃したからだ


「!?」


「ちっ!」


慌てるように飛び起きて敵の姿を確認する。来る来ると思ってたけど本当に油断しきってたときに来た。アイシャ様の読みは本当に凄いとしか言えない


「姿を見せなさいよ」


「………」


暗闇に同化するように姿を消した何者かは足音も立てずに再度攻撃してきた。その瞬間に私のシールドは音を立てて壊れたけどそんなの無駄でしかない。シールドなんか瞬きよりも早く構築出来るもん


【シールド】


何度も攻撃してきては私はシールドを何度も構築し直す。壊されるなら壊される前提で壊れやすいように作れば魔力消費も抑えられる。これなら一週間でも耐え続けられるもんね


「………」


「姿を見せないなら姿を晒させる!」


【ライト】


私が魔法を放った瞬間、敵は窓から飛び下りて姿を消した。まさか、このまま逃がすわけないでしょうが


【エアライド】


全力で追いかけてるのに向こうの走るスピードはかなりのもので全く追い付ける様子もない。スピードだけなら勇者のセイントよりも完全に速い。これはちょっと追い付くの無理かも


「なら!」


【アースチェイン】


どれだけ速いと言っても足元から何十本もの鎖を出せば必ずどれかは捕まえれる。って、一瞬でも思った私が馬鹿だった。まさかエアプレスの魔法で空中を歩く器用なことをするなんて………しかも、チェーンを魔法で吹き飛ばしもしてる。この人、魔法にもかなり長けてるわ


「絶対に逃がさない!」


それでも時間を稼げたことには変わらない。私は直線的に移動出来たけど、妨害されたあんたは逃げるのに手間取ってしまってる。さぁ………追い詰めてやる


【サイクロン】【アースチェイン】


四方を竜巻で動きを止めて逃げれないようにした。これでアースチェインから逃げれることはない。ここまでしないと追い詰めれないとかどこの誰なのか顔を見せてもらおうじゃん


「………」


「捕まえたかんね」


ようやく追い付いて顔を見ようとフードを取る。それは誰もが予想した人物だった

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