襲撃 ②
「こんなことまでするなんて」
「………次から次へと現れるわね。クロエ、浄化魔法は使える?」
「はい?」
「あれはネクロマンシーで作られた仮初めのアンデッドよ」
まさか………でも、そう考えれば次から次へと自爆してるのに躊躇がない理由もわかる。こいつら全員、泥で作られたアンデッドで最初から自爆して私たちを皆殺しにすることが目的なのね
「オラォ!」
だけど、そんな爆発をものともしない奴が約一名いて逆に木っ端微塵にしてぶっとばしてる奴がいた。あいつの防御力は本当にどうなってるのよ。まぁ攻撃受ければ受けるほど強くなるんだから問題ないんでしょうけど
「念のため」
【ヒールセラピー】
必要ないとは思うけどねんのためのやっといて損はないでしょ。後は………
【オールブースト】
陰口をセットしてるのはオランとルミナス、バザルさんとソフィアさんの四人。他の人までに使う魔力の余裕はないけど回復には回れるかな
「私は救護を優先してくる。一撃で………」「何か言った?」
「ううん、頑張って」
一撃で倒して欲しいとお願いするまでもなく遠くのアンデッドをナイフを投げて一撃で始末してる。しかも、ネクロマンシーの称号持ちを捜索に出てしまった。王女様の護りはオランがいれば確かに十分だし助けは必要ないだろうけど………判断早くて呆気に取られるわ
「大丈夫ですか?」
【ヒール】
爆発の威力はそこまで高くないのが助かった点かな? 何人かは死んだかもしれないけど軽傷者もまた多い。直接攻撃は危険と知ってからは遠距離の攻撃に切り替わるのも早かった。ここら辺は普段からの鍛練が出ていて指揮系統も混乱してないからだね。さて、敵さんの次なる行動は………
「ちっ! 大型のアンデッドとスピード特化のアンデッド? もう本当にめんどい!」
しかも厄介なのが姿は見えてるけど大型に護られるかのように狼のアンデッドは身を潜めてる。それが四方からやってくるんだからマジでウザイ
「そう、そっちがそう来るなら手加減しない!!」
私が何のために陰口をバザルさんやソフィアさんにもセットしたと思ってるの? 少しだけ私に喧嘩売りすぎかな? ちょぉぉぉっとムカついちゃったなぁ
「やってやろうじゃないの!!」
【エアーカッター】【ロックカーター】
先ずは後方から片付けてやる。二重を発生させバラバラに崩れ去っていく大型を見て後方から歓声のようなものが聞こえたけど………
「敵はいる! ボォーとしない!」
陰口から全員に聞こえるように怒鳴り散らす。その瞬間に歓声が止んでスピード型に向かい始めたんだと思う。そいつらも爆発するとわかってるはず。言わなくてもわかるから忠告はしなくてもいっか
「ふん、私がいるんだから無駄無駄!」
次から次へと大型のアンデッドを破壊して狼さんの守りを消し飛ばしていく。やっぱり狼さんは自爆型のようで次から次へと爆発していってる。でも、人形より爆破の威力が小さいってことは体積によって威力が増減するタイプかな?
「お、おい! あれはなんだ?」
狼もあらかた倒しきって片付いた時、誰かが声をあげて異変を知らせてきた。誰もがその方向を見るとあまりにも巨大すぎるアンデッドが現れた。こんなの遠くにいても気付きそうなものだけど………今作り出して出現させたってことかな? なら、恐らくあれも自爆すると思う。あんなでかいものが爆発されたらたまったもんじゃないわ
「要は吹き飛ばせばいいんでしょ?」
【スピードブースト】
私は一人、自分のスピードを上げながら巨大なアンデッドに向かっていき二つの魔法を唱える。どちらも敵を弾き飛ばすことを目的とした魔法だ
【エアーインパクト】【ロックインパクト】
「「「「「おぉぉぉ!!」」」」」
敵を大きく後退させ弾き飛ばした私はさらに連続して魔法を唱えていく。さてさて、少ぉしストレス発散させて貰おうかな?
【ファイアーボール】【アクアボール】【エアーボール】【アースボール】
【エレメントボール】
凄まじい轟音を立てながら吸い込まれるように巨大なアンデッドにぶち当たると大爆発を起こす。私はその時には次の魔法を唱えていた
【フレイムサイクロン】【アクアサイクロン】【サイクロン】【ロックサイクロン】
【エレメントサイクロン】
爆風を全て弾き飛ばし味方に一切被害が及ばないようにした。私は風にマントを煽られながらも敵がもういないかを周囲を確認している。だけど、この時の周囲の視線に気付けばよかったんだけど敵の次の攻撃を警戒していた私は何も気付いてなかったんだよね。味方から送られるの羨望の眼差しと恐怖と怒りが混ざった嫉妬の眼差しに
「クロエ」
「うん、敵は見付かった?」
周囲を警戒してたとき、ルミナスが私の側に来ていて周囲の捜索の結果を知らせに来た。全く気配を感じなかったから静かなる闇を発動させてたんだろうな。本当に凄いスキルだよ
「やっぱり敵はいなかったわ」
「何処にもいなかったんだよね?」
「私が見落とすとは思えない。考えられるのは………」
「うん、私もそうなんじゃないかと思ってた。多分、姫様か連れてきた護衛のなかに敵がいる」
ルミナスも頷いてるから同じ考えだったか。そんな気は最初からしてたんだよね。このルートは限られた人たちしか知らされていないし商人たちが通るメイン通りとはまた違う道だ。どちらかと言うと村などに立ち寄るための側道のような道。確かに何人かはすれ違いはしたけど偶然にしては出来すぎてる。つまり、敵は味方のなかにいて王女様の命を狙ってるってことだ
いいねや高評価してくれると嬉しいです。ブックマークが増えると作者は小躍りします。誤字、脱字の報告何時でも受け付けてます




