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お勉強

「それでは出発します」


バザルさんが準備が出来たことを報告され出発することを告げた。こちらとしても何の問題もなく何時でも出発できる体制だ。守備隊の人たちも1/3が馬に乗ってるけどこれは伝達係と先行して安全を確認する人たちだ。最も重要な案件を頼まれてるため馬も選りすぐりの馬を用意したとバザルさんが言ってた


「こんなにずらずらと………王女様ってのはそんなに偉いのかよ?」


「馬鹿はわからなくて楽よね? ほんっとうに羨ましいわ」


「てめぇ! 喧嘩なら何時でも買うぞ!」


「はぁ? 羨ましいって言ったのよ。馬鹿は気楽でいいなってね!」


「はいは~い、喧嘩しないで仲良くしようね」


この二人は相変わらず仲が悪い。と言うか仲が悪いを通り越して仲がいいのではないかと思えてきた。この二人は時間に隙があれば言い争ってる気がする。本当にこんなによくいがみ合えるよ


「おぃ! 俺にもわかるように説明しろ!」


「わ、私が?」


大人しくさせたと思ったら今度は私に説明を求めてきた。って、言うか私の名前はおぃじゃないんだけど? オランに名前を呼ばれたことあったっけ? ちょっと扱い酷くない?


「説明してあげなさいよ。馬鹿にもわかるように」


「殺すぞ!」


「説明するから喧嘩しないの!」


私はオランにも今回の遠征の目的をわかりやすいように説明した

それは面倒な王族ならではのしがらみのようなものだから


「先ず、ルースフィア王国に五人の王子と王女がいるのは知ってる?」


「知らねぇよ」


「そこからかぁ」


「第一王子ティータ、第二王子トロク、第三王子クルシア、第一王女アイシャ、第二王女フィオナ。はい、授業料払ってよね」


「てめぇに聞いてねぇ!」


「もぅ、ルミナスは黙ってて」


「ふん」


私はオランにわかるように説明した。王様が偉いのはわかってるようだけどその子供がなぜ偉いのかわかっていないから簡単に説明すると将来の王様になるからだと教えた。するとオランは全員が王様になるのかと訪ねてきた。これに対して私はオランは本当に純粋に何も知らずに育ってきたんだなとわかったのだ。だからこそ知りたいと思ってる今なら覚えてくれるのではないかと私は丁寧に説明することにした


「王様になれるのは一人だけ。他の四人は他国に嫁ぐか王様を支える役職に付くと思うよ」


「なら………えっと………今回来る王女が王様になるのかよ?」


「ううん、誰がなるかわからない。だからみんな必死になってるの」


「あぁん? 訳わかんねぇよ? 説明しろ!」


王様になれるのはこの中の一人だけ。誰がなるかは誰にもわからない。だからこそみんな躍起になってご機嫌取りをしてる。オランにもわかるような説明の仕方をチョイスして説明した


「つまり………ここに来る王女が王様になるかもしれねぇからご機嫌とって貴族様は自分の立場をよくしようってことか?」


「そうだけど少しだけ違うの」


「あぁ? 何がちげぇんだよ?」


「王様には男しかなれない。今回来るのは王女様だから女性。つまり、王女様の旦那様が王様になる。みんな、自分の子供を王様にしようと必死ってこと。男なら天辺取りたいでしょ? そういうこと」


「それならわかるぜ。一番つえぇ奴が偉い! やりたい放題やれるから天辺取りてぇってことだろ?」


「それであってる。ほら、オランもわかるじゃん」


「けっ、てめぇの説明がよかっただけだ」


「………違うでしょ」


「ルミナスは黙ってて」


細かいことを言うと確かに違うけど大雑把な理由はそうだからいいの。みんなそれぞれの思惑があってやりたいことがある。自分たちの都合を押し通すために誰もが必死になってる。メディア辺境伯様ならおそらく自身の領地の防衛力の強化を狙ってるかな? 王都の防衛力はメディアバーニヤの十倍以上だと団長から聞いてる。その戦力をこちらにも寄越して欲しいと願い出るんじゃないかと言ってたけど………無理だろうな


「ルミナスはどう思う?」


「なにがよ」


「王都の称号持ちを数名寄越してほしいと言ったらくれると思う?」


「無理ね。街の規模も違うし守るべき対象も多いわ。特に貴族なんかは自分たちの保身が一番だもの。そんなことすれば反感を食らうから王族は首を縦に振れないでしょうね」


「だよね」


元貴族が言うんだから間違いないか。一応、お父さんの面子は保てたから今はどうなってるのか知らないし知ろうとも思わない。でも、何もアクション起こしてないってことは何もないのかもね


「ねぇ、クロエは今回の人選をどう思ってる?」


「えっ? なにが?」


「期待されて送り出されたのか、新人は防衛に役に立たないと追い出されたのか。よ」


「どっちでもいいかな? 結果出すだけだし」


「そっ、リーダーがそんな考えなら役に立つように動いてあげるわ」


「あんがと」


「ふん」


相変わらず素っ気ないけど少しは仲良くなれたのかな? まぁちょっととはいえ軽い会話ぐらいなら出来るようになったし距離が縮まった気がする。この三人ならきっとどんな相手だろうと問題ないよね

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