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「隊長、お連れしたよ」


私は超爽やかイケメンにお姫様のような扱いを受けながら隊長のいる部屋へと案内された

そこは応接室のようで隊長が既に待っていたようで扉を開けると強面のお兄さんがこちらを睨むかのようにソファーに寄り掛かっていた


「………」


「隊長、怯えてますよ」


「あぁ、わりぃ。一日ぶりにやっと座れたとこだったんだ。許してくれ」


「話を聞く前にお茶を淹れますね」


「わりぃ」


隊長と呼ばれた強面の男の人は本当に疲れてるようでソファーにどっしりと座り天を仰いで目頭を押さえてる。そんな隊長はお茶を目の前に出されるまで口を開くことはなく少しの間眠っていたみたい


「休ませて貰って助かった。自己紹介がまだだったな? 俺はこの街の守備隊の隊長をやらせて貰ってるバザルだ! クロエ………だよな? 宜しく頼む!」 


「は、はい!」


テーブルに両手を付いて丁寧に頭を下げるバザルさんを見て心優しくて礼儀正しい人なんだなと思ってしまった。見た目で決めたらやっぱり駄目だね


「僕も自己紹介がまだだったね。僕の名前はソフィア、今回の遠征に僕もついていくから仲良くしてね」


「はい!」


本当にイケメンで笑顔が素敵すぎる。手足も長くて指も綺麗。男の人とは思えないぐらい顔が整ってるもん


「早速だが今回の遠征のメンバーの一覧の名簿を渡しておく。バーニアからあんたの指示に従うように言われてるんでな。期待の新人に俺たちも期待してるぞ」


「へっ?」


「隊長も意地悪しない。クロエさん、そんなに気負わなくても大丈夫だよ。基本的な指示は隊長が出してくれる。余程なことがない限り君の指示を仰ぐことはないさ」


「で、ですよね?」


爽やかイケメンのソフィアさんは本当に優しい。イケメンで爽やかで優しくて気遣いが完璧で………こんな彼氏がいたら絶対に最高だ。彼女さんとかいるのかな?


「ここに来てもらった用件はもう一つあってな、第一王女様のルート確認と引き渡し時の気を付けるポイント、襲撃がある可能性の場所をピックアップした。先ずはルートだが………」


ここら辺は副団長から話しはあらかた聞いてるので再確認するだけでもよさそうかな

一度聞いた情報をもう一度別の場所で聞かないとならないんだ? とか、思いたくなるけど情報のすり合わせは大事な事だからなんだよね


どちらも王都から送られた情報をもとにしてるんだけど、メディア騎士団は王都のルースフィア騎士団から、メディアバーニヤの守備隊は王都の守備隊から情報が送られてる

どちらも正しいはずなんだけど何処かで情報をすり替えられてる可能性もあるからこそこうして話し合ってお互いが持ってる情報が正しいかの確認をしてるんだよね


「問題はないか?」


「はい、私が持ってる地図と同じことが書かれてますね」


これで間違っていたら何処かで王都から送られてきた地図がすり替えられたことになる。騎士団と守備隊で別々にすることで両方がすり替えられることのないようにしてる。そのどちらかが間違っていたら何かが起こる可能性が高いと言うことだもん


「よしっ! 既に王都を出たと聞いてるが第一王女が来るのはまだ一週間も先だ。それまで俺たちは襲撃がある可能性の場所に不審物がないか調査する」


「では、私たちは経路の確認をしておきますね」


「頼んだ!」


これで解散か。案外すんなり話し合いは終わったや。今から騎士団の庁舎に戻って訓練に参加して………それが終わったら必要なアイテムや装備の点検、待ってる二人に情報を下ろして、そこから報告書を書いて副団長に報告書を届ける。今夜は日をまたぎそうかも


「俺は今から寝るからあとは頼んでいいか?」


部屋を出ようとすると隊長のバザルさんが副隊長のソフィアさんに話しかけていた。そこで気になると言うか心が痛む言葉が聞こえてしまった


「構いませんよ。街の被害はどうだったんですか?」


「この前の事故の被害はやはり軽微だが個人個人の家では食器棚やタンス、まぁ………それなりに被害が出てた。騎士団の信頼からか気にしなくていいと言われたがそうもいかんからな。全部事細かに報告して貰って集め終わったとこだ。一眠りしたらそれらの費用を叩き出して辺境伯に報告してくる」


「なら、書類を纏めておきますね」


「おまえに頼ってばかりですまんな」


痛い。めちゃんこ心が痛いよ。部屋から出て扉の向こうで話を聞いてたけど心がえぐられたかのようにズキズキと痛んでくる。その事故の原因は私のせいなんです。本当にすいません


「本当にやらかしたなぁ」


でも、あの魔法は危険すぎるのは間違いないや。全力で放ってたらと思うと身震いしちゃう。でも。あれは切り札となる必殺の一撃だ。これで闇の魔物がどんな奴だろうと倒せる自信がある。まぁ………当たればの話なんだけ季節は夏から秋に切り替わって心地いい風が吹いてるけど私には少し肌寒い。ここに来てもうすぐ一年かと思うとなんかあっという間だった気がする。騎士団にも慣れてきたし街の人たちにも少しずつ顔を覚えて貰ってる。ここは私にとって最高の場所なんだからしっかり守らないとね

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