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また三人で

「ま、またあの三人でですか?」


「そうだ。パーティー的にもバランスが取れてるからな。何かあったとしてと対処しやすい。是非とも達成してくれ」


「は、はい」


今回、団長からの命令で依頼されたのは首都から王族である第一王女が視察に来るとのこと。向こうの騎士団が基本的に護衛として来るのだが、こちらとしても出さないわけにはいかない。そこで白羽の矢がたったのが私たち新人三人組だ

特異型を三人で追い払った実績がある三人で王女も会ってみたいとの希望を出しているので今回の護衛任務が出されたのだった


「騎士団以外にも守備隊が100名ほどおまえたちと同行する。仲良くしろよ」


「はぁ?」


「それとお二方の許可が下りましたのでクロエさんにだけオランさんとルミナスさんの力を伝えておきます。こちらにわかってる詳細が書かれた用紙がありますので確認しておいて下さいね」


副団長から二人の力がどんなものかが書かれた用紙を渡され私は守備隊のある庁舎へと足を向けた

場所は知ってるものの行ったことはなく交流も全くない

向こうは基本的に街の中の警備を担当しているので何人かは見かけたことがあるだけの存在だ。当然ながら話したことがあるわけもないので顔見知りなどいない。どんな人が隊長なのか凄く気になるなぁ


「まぁ、確認しながら行こう」


腰袋からメモ用紙を取り出して歩きながら二人の力を確認する。どちらも二つ目の力を開花していて戦力としてかなり強くなっていた


「先ずはオラン、と」


オランの一つ目の力は我慢。喧嘩屋らしくないなと思ったら効果は喧嘩屋に相応しい力だ

オランに対する攻撃………いや、ストレスをかけるとオランの攻撃力、防御力が比例して上がっていく

その中にはフルインパクトとタコ殴りの二つを獲得してるみたい

何を選択したかを見ると自然回復や防御アップ、さっき述べた攻撃技二つにヘイトアップなんかを選択してる。明らかに敵からの攻撃を受けて耐えるタンクになるようにしてる。何でこんな選択したのか謎だ


二つ目の力は怒り爆発と言う力で通常攻撃に小爆破を常に加える効果を持たせる力のようだった

選択してるのは今のところ爆破威力アップと連続爆破の効果の二つでこちらは攻撃にちゃんと集中してるかなって感じかな?


「次はルミナスか」


と言うかルミナスの称号さえ知らなかったんだけどこうやって知ってしまうのはいいんだろうかと思えてしまった

でも、エミリアさんは二人の許可を取ってると聞いたから問題ないんだと思う。少しだけ心の中で謝るから許してね


「一つ目は………武器生成か」


ルミナスの称号は暗殺者だ。これはかなりレアであまり好印象の持たれない称号でもある。だから情報が出回ってなかったけどこうなるんだって感じのスキルだ


「………好きな形、好きな効果を持つ武器を生成する力か。生み出すには魔力が必要で強い力を持つ武器ほど魔力消費が大きくなるか」


選択したものは毒、麻痺、混乱の状態異常の効果アップと武器の攻撃力上昇、生成魔力消費減少か

無難なのを選択してるけど安定して間違ってないからいい構成になってる。ルミナスらしいと言えるかな


「二つ目は………へぇ」


こっちが暗殺者らしい力で静かなる闇と言う力だ。わかってることは普段から視認しにくくなり気配も希薄になり感じられにくくなる。特に夜になると団長たちでも見てなければ何処にいるかわからなくなるほどみたい


斥候として最高の力を手にしたんじゃないでしょうか


「常時発動型じゃないのもいい点よね」


オンオフが可能でレベルがそこまで上がってないようでスキルは手にしてないみたい。多分、オンにしたままにして生活しようとしたけど副団長から怒られたんだろうね


「ざまあみろだ」


そんな二人を連れての調査は少しだけ嫌だけど何故かリーダーとして扱われてるから文句も言えない。でも、あれから私たちも強くなったんだから何があっても対処してみせるけどね


「着いた」


警備隊の庁舎は騎士団よりも小さく設備もそんなにないみたい。騎士団は闇の魔物との戦いもあるから純粋な強さも求められるし王族と接する機会も多いから知識も教養も必要となってくる。あらゆる面でハイレベルじゃないと入団が出来ないのが騎士団で入りやすいけど規律が厳しいのが守備隊だと聞いてるんだよね


「街の鏡………それが守備隊か」


「すいません」


「おや? お嬢………ちゃんじゃないね? 騎士団の方か! 話しは聞いてますよ。どうぞ」


私は幼顔だから未だに子供とよく間違われる。背も小さいから追い討ちをかけてるとはいえ………お嬢ちゃん呼ばわりされるのは少々腹が立つな


「おーい、騎士団の方がお見えになったぞぉ」


受付で話したお兄さんが中へと案内してくれて訓練場に着くと大声で誰かを呼んだ。すると一人の爽やかなイケメンがこっちに近付いてきた


「やぁ、こんにちは。話しは聞いてるよ、君がクロエさんだね」


「は、はい」


「大丈夫、ここは少々野蛮だから君は僕が守るよ。不甲斐ない僕に大切な君を守らせてくれるかい?」


「ひゃい!」


私の前に跪いて手を取り上目使いで優しく微笑まれたら拒否なんて出来るわけがない。私はもうこのまま死んでもいいかもしれない。だって、お姫様に憧れていた時もあったからお姫様扱いされると、ときめかない女の子なんていないんだから

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