三つ目の力、独り言
メディアバーニヤの街の住民には称号の力による暴走事故として片付けられた
あながち間違ってないし嘘でもない。あれは私のハイテンションによる暴走だったからだ
そして、わかったことがある
私は勇者以上の攻撃力を持ち、賢者以上の魔法展開を可能にし、聖女以上のバフ能力を備え持つ危険な称号持ちだと言うこと
確かに勇者はオールマイティーな力を持ってて特に闇の魔物に対する攻撃力は秀でていて他の称号とは比べ物にならないぐらい突出してる
だけど、その攻撃力も空間さえ破壊し消し飛ばしてしまう私の攻撃力の前じゃそれさえ霞んでしまうほどひ弱だと言わざるを得ない
賢者はあらゆる魔法を行使し魔法に置いて圧倒的な優位な立場にある
種類と言う点では私は劣ってるけど展開力と言う点に置いては私に軍杯が上がる
十一種類もの魔法を同時展開させる私と比べるのが可哀想だけどね
聖女にしてもそうだ。聖女の回復とバフ能力の力は圧倒的で他の称号では決して真似は出来ない。瀕死の状態でも手足の欠損さえも治してしまう伝説の称号だ
だけど、それは近距離にいなければ行使出来ない力であり私はどれだけ離れようと行使出来てしまう
極論で言うなら家でゴロゴロしてても助けてくれと言われれば回復出来ちゃう狂った力。それに勝る回復やバフ能力はちょっと………ねっ
「だけど………私の陰口のレベルは限界を向かえたんだよね」
だけど、誰もが知らなかった驚愕の事実が発覚した。称号の力のレベルの限界は二十とされてて、それ以上上がることは当然ながらない
なのに、新発見されたのは二十にした瞬間に新たな力が芽生えたことだ
普通なら悪口が十に達した時に芽生えるはずなんだけど私はまだ悪口のレベルが七と以外と低い
普通なら一個目の力が二十になる前に二つ目の力が十に達成する
でも、私の場合は陰口の力が使いやすく多様性があるので先に二十に達成してしまったと言うだけ
多分、調べたら他にもそんな人がいたと思うけど珍しい案件だったから団長も副団長も知らなかったようだ
まさか、調べたいから一個目の力しか使わないでくれ! なんて言えるわけないもんね
そして、三つ目の新たな力は独り言。そして、今からその検証をするために団長と副団長の許可を取り十名近い騎士に見守られながら厳重体制のなかで実験が始まった。さて、どんな力を持ってるか楽しみでしかないや
【独り言】
私はいつものようにディー先輩に新しい力を試してみた。すると、頭のなかに何かが浮かんできたと言うか色んな魔法の術式と魔法言語が浮かんできたのだ
「これ………」
もしかして選択しろってことかな? なら、危険の少ないヒールにしとこっかな?
「で、ディー先輩、どうですか?」
「いや、何も違和感はないとも言えないな。頭にヒールの魔法が浮かんでるけど………これは?」
「つ、使ってみてください!」
「あ、あぁ」
すると見事にヒールの魔法は発動しディー先輩が治癒の光に包まれていく。しかも、私の魔力が少しだけ減少したのがわかった。これは………
「何度でも使えそうですか?」
「使えると思うぞ? ずっと浮かんでるからな」
「使い続けてみてください」
こ、これは凄いことになったかもしれない。私のヒールの魔法が何度でも使えてしまう………ううん、私の魔力が続く限り使えてしまう。これは誰かにセットした魔法を本人が使う魔法だ。つまり、私がセットした魔法を本人が任意のタイミングで使える力だ。しかも本人が魔力を消耗する訳じゃないのでどれだけでもとは言わないけど使えてしまう。つまり、魔力タンクとしても私は役立てるんだ
「ど、どうしよ。付与術師の専売特許まで使えるなんて」
付与術師が行使出来る魔法を他人が使用出来てしまう力を私も使えることになるけど………でも、冷静になって考えてみると若干と言うかかなり違うかな
付与術師は人が身に付ける装備やアイテムなど何でも付与出来てしまう
人にも付与出来てしまいその力を行使して戦うのが付与術師の戦い方だ
言うなら私が貰った腰袋の収納を可能にしてるのも付与術師の力で私にはこれは出来ないと思う
複雑な術式を布に描き空間魔法を行使し収納を可能としてる。言うなら複雑な術式を描けると言う強みと付与術師の魔力を必要とせず常時発動可能とさせてることが凄いことだ
そうじゃなくても道具を持ってる対象者が魔力を供給することで付与した魔法を行使可能とするんだからこれはこれで凄い
だけど、私は生物にしか可能じゃないし複雑な術式を使えない。そもそも複雑な術式を頭に描くとか人間には無理と言うか不可能です。人間の頭なんか限界があるんだから複雑にすればするほど魔法を発動出来ないのは当たり前のことだ
それを可能に出来るのは紙に書くことで目で確認出来る付与術師と長年生きている魔族やエルフ、ドワーフぐらいなもんだと思う
だけど、私の場合は魔力を私が供給するため使用者は気兼ねなく使えるかどうかはわからないけど自分の魔力の心配がなくなる。しかも威力は私に依存するみたいだから私が強くなればなるほど魔法の効果が上がってく。こんなふざけた性能は独り言だけだろうね
「………だ、駄目だ! た、試したい!」
だ、団長は? ふ、副団長でもいいからこの場に………いない! 団長室に今から行って、許可を取らなきゃ! やりたくてうずうずして………いや、待って! 攻撃魔法じゃなかったらいいんだ! し、シールドの魔法で試せば………
「で、ディー先輩!」
「な、なんだ? 目が血走って怖いぞ?」
「シールドの魔法は使えますか?」
「す、スマン、俺は一般入団だから魔法はからきしだ」
私は首を90度回して後ろにいる騎士達を見る。そんなに怖がらなくても大丈夫だよ。痛いことはしないの。安全で立派な実験だから………生け贄になって………
「私はぁシールドの魔法を使えるわよぉ」
アルチナ先輩がのんびりした返事で答えてくれて私は素早く捕まえに行った。ここで逃げられたら困るから確保しとかないと
「あらぁ、女の子にがっしり捕まれるのもぉ悪くないわぁ」
「ひ、独り言を使うので合わせて貰っていいですか?」
「ふふふ、やりたいことがわかったわぁ。いいわよぉ」
【独り言】
「お願いします!」
「いいわぁ」
【シールド】【シールド】
私が行った実験は二重を行使出来るかどうか。その結果は出来てしまった。つまり、独り言で魔法を行使すれば誰にでも二重の魔法を行使することが可能とわかったのだった
いいねや高評価してくれると嬉しいです。ブックマークが増えると作者は小躍りします。誤字、脱字の報告何時でも受け付けてます




