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エレメントランス

陰口は全部で七つセットしていて場所を把握してるのは私だけだ。二つはオランとルミナスに、一つは特異型にセットすることに成功してる。私が素直に無駄に殴られただけとは思わないでよね。絶対に成功させて倒しきってみせる


オランの攻撃は当たらなければ驚異とならないけど、裏を返せば攻撃を続ければ驚異が続くことになる。なら、私が選択する魔法はこれだ


【ヒールセラピー】


持続型の回復魔法を唱えオランのダメージを減らすようにする。次に唱えるのは当然………


【フィジカルブースト】


耐久力を底上げし倒れにくくする。これで特異型の魔物の攻撃はオランに効果の少ないものと変化した。急にダメージが減ったことに気付いたようで忌々しくオランを睨んでる


「ルミナスの攻撃が怖くないなら………」


【バーストウェポン】


「ちぃ!!」


当たれば爆発する投げナイフに警戒し始めた特異型はルミナスの攻撃も警戒し始めた

今までは簡単な防御………それも毒を付与されてるから嫌がってはいたけど効果が薄かったみたいで逃げることまではしなかった。だけど、ステータスを下げられあらゆる攻撃が通用するようになったのに攻撃力の低いルミナスではダメージが通らなかったのが通るようになったのは大きい。さらに念には念押しをしとかないと


【スピードブースト】


これで二人は私を守るように動いて………くれるよね? 何か好き勝手に動いてるように見えるのは気のせいかな? ちゃんと私のこと考えてくれてるよね?


「って、余計なことを考えてる余裕はないや。集中しないと」


どこから四つの魔法を発生させるか………それは私の瞬間的な判断に委ねられてる。つまり、判断を間違えれば私の狙いは特異型にバレてしまって優先的に殺しに来ると思う。さっきのようにいたぶって殺すとかはしないから確実に殺されちゃう。どうにかして一発で決めないと


オランの攻撃は基本的に避けてるけどオランはこと戦闘に置いて天才的な動きを見せてくれる。あれは多分、一種の勘のようなものなんだと思う。最も最適だと思われる行動を本能で行っていて動けてるのは本当に凄いとしか言えない


「そんなルミナスも大概なんだけど………」


オランの行動は確かに最適とも言えるんだけど………結果が最適だったってことなだけ。ううん、ルミナスが空気を読んで最高の結果に持っていってる。あのオランの勝手な自分勝手な行動を読んで動けるのは才能としか呼べないものだ


「そんな二人の動きを把握して特異型の動きも読みきる………難しすぎる」


この戦闘を見て改めて思った………いや、私は自分が何で合格出来たのかどれだけの奇跡を起こしたのか知らされてしまった

二人が何で合格したのか、私はそれが疑問でしかなかった。私はネガティブなのに変に自分に自信を持ってるところがある

それだけの努力を積み重ねてきたし実績も積み重ねてきた。その証拠に学園のなかでも唯一の平民からの称号を手にすることを成功させた。その結果は私に大きな自信を与えたんだけど………手にした称号が嫌われ者じゃなかったらもっと大きな自信を手にしてたと思う


だから、称号を手にしたけど暴れ者のオランや称号を手に出来なかったルミナスを何処か馬鹿にしていた自分がいた

私の方が凄いし私の方が優れてると思い込んでしまってた


だけど、目の前の現実はそんな自信を簡単に打ち砕いてしまった

オランは本当に天才の中の天才で特異型のステータスを下げてるとはいえ食らい付きまともに戦ってる

そんな天才に同レベルの動きをしてサポートに徹っすることが出来ているルミナスもまた凄すぎる


悔しいけど、どちらも私には出来ないことだ


「認めなきゃ、私はお情けで合格させられたってことを。私は二人のお荷物だってことを」


動きを見ていたらわかることもある。二人は明らかに動き回ってる特異型に隙を作ろうとしてる。そのチャンスは何度もあったことが思い返したらわかる。そして、何度も作ってくれているのはタイミングを教えてくれてるんだ



ここを狙え! ここが最高のタイミングだぞ! と



オランが連続で拳を放ち特異型は後ろに下がって躱していく。そこを狙い済ましたかのようにルミナスからナイフが投げられ特異型は空に逃げた

そした、黒羽を放たれたけど二人はそのまま突っ込んでいく。何故なら二人は私を信じきっていて当たる瞬間を狙ってエアーシールドで二人を守ったからだ


「ちっ!」


逃げようとする特異型を逃がさないようにサイクロンの魔法で動きを制限させ二人が接近した瞬間に魔法を解除してオランの放つ拳が特異型に当たる

地面へと落下し着地した瞬間にルミナスはナイフを投げて大爆発を起こした


「ここ!」


【フレイムランス】【ウィンドランス】【アクアランス】【ロックランス】


私が陰口を何処に設置したかは二人に陰口のスキルで伝えてあった

だからこそ、最適の場所を誘導することに成功したんだ

そして、爆発で動きを止められた今なら確実に当たる。アイツは絶対に嫌がると空に逃げる癖があるからだ


「?!」


【エレメントランス】


気付いた時にはもう遅い。これで私たちの勝利だ!

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