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特異型

【ヒール】


あれだけボコボコ殴られればそれなりにダメージを受けてるはずと思って回復したら回復の光はすぐに収まって消えていった。つまり、攻撃を受けてもそんなにダメージは受けてないことを意味してる。どんだけ防御力高いのよ


「ちっ、雑魚だったな」


「そうね。この程度なら私一人でも対処出来たわ」


「ははっ、ソウナンダー」


私は出来る自信がないなぁ。逃げながら戦えば何とかなったけど一人で大型を倒せる自信はないや


「私はスポットの捜索してくるわ。疲れてる(・・・・)でしょうから休んでたら?」


「あぁん? あんなんで疲れるかよ! 俺も探しに行く!」


「ちょ………ま………って」


止める前に二人は走り去ってどっかへ行っちゃった。一応、私がリーダーだから勝手な行動しないでほしいんだけど………


「もぅ! 集団行動苦手か!」


勝手にすればいいし私も勝手にする。シュゲルツさんがオランの腰袋に夜営セットも食料も入れてあるからって言ってくれてたし。絶対に勝手な行動するって思われてるじゃん、予想が秒で当たってるじゃん、単純だと思われてるじゃん!


「私は村を目指そう」


村に行くと言ってあるし地図を持ってるだろうから問題ないでしょ。私だって好きに動くもん


「結局一人だし。これ報告した方がいいんかな?」


判断を仰げたら一番いいんだろうけど会話は一方通行なのもデメリットだよね。本当ならじっとしてた方がいいんだろうけどオランがもとの場所に戻ってくるとは思わないしルミナスはオランに対抗意識持ってるし私にも持ってるだろうから手柄を立てようと躍起になると思う。つまり、三人ともバラバラになってしまったらチームとしては行動するのは難しいと思うんだよね


「なんで私をリーダーにしたんだろ」


愚痴る前に報告しとこ。考えるものしんどくなってきた


「はぁ、本当にどこ行ったんだろ」


一応二人を探しながら歩いてるけど見付かる気配がない。そう思っていたら誰かが倒れてるのを発見した。誰だろうと思いながら急いで駆け付けると


「えっ? うそっ?」


そこには血だらけになって倒れてるオランがいた。全身が何かに切りつけられたのか切り傷だらけになってる。切り傷と考えて真っ先に浮かんだのはルミナスだけどここまでやるとは思えない。考える前に怪我を治さないと


【グレーターヒール】 


私が使える最大級の回復魔法。これで治らなかったら任務は中止して連れて帰らないと駄目だ。じゃないとオランが死んでしまうかもしれない


「うぅ」


「動かないで!」


意識が戻ったのか立ち上がろうとするオランを押さえ付けて回復を続けていく。切り傷だけじゃなくて骨や内蔵も損傷してる。斬られただけじゃなくて殴られたり蹴られたりしなければこんな損傷にはならない。やっぱりルミナスじゃないや


「何にやられたの?」


「………にげ、ろ」


オランが何かを話そうとして目を開いた瞬間、急に私を掴んで遠くへと放り投げた。投げられながら見えたのは空から何かが襲来しオランを踏みつける人の形をした羽の生えた闇の魔物だった


「ゴフッ!」


「まだ生きていたか。ですが、そのお陰でターゲットが来てくれるのは嬉しい誤算だな」


「人の言葉を話してる?」


授業で習ったことがある。闇の魔物のなかでも異常な強さを持ち人の言葉を介す特異型の闇の魔物がいると

その強さは一個大隊にも匹敵し騎士団総出で倒さねば倒せない化物だって


「こ、こいつが特異型?」


あの大型さえ圧倒したオランが簡単にやられる理由がそれなら納得する。こいつだけはヤバい! バーニア団長に応援要請しないと


「だ………」


「させんよ」


【暗黒結界】


見える全てが暗闇に包まれていくのに視界ははっきりとしてる不思議な空間に包まれていく

何をしたのか全くわからないけど嫌な予感だけが脳裏に過っていく

もしかすると私の力の効果が消されて連絡が出来なくなった可能性を考えてしまったんだから


「さて………おまえを殺してやろえ。まだ計画を光の勇者に邪魔されるわけにはいかないんでな」


「簡単に殺られるもんか!」


【エアライド】


私は後ろに飛び特異型との距離を取り次の魔法を唱える準備をする

だけど、特異型は凄まじいスピードで私に迫ってきた


「なら!」


【悪口】


私が居た場所に陰口をセットしておいた。そこを通過する瞬間に悪口を特異型にセットする。後は条件を満たすだけだ


【エアーシールド】


衝撃に備えて防御体勢も取っておく。ただのパンチなのに何処までも吹き飛ばされて転がり全身を打ち付けてしまって体中が痛い。こんなのまともに受けてたら一発で死んでるって


「だ、けど、条件は満たしたもん」


ふらつきながらも立ち上がり特異型を見ると僅かに怒りを覚えてるように見えた。へへっ、ざまあみろってんだ


【ライトニングアロー】


どれだけステータスが下がったかわからないけど大きく減少したのは間違いないはず。攻撃スピードか最も速くて攻撃力の高い魔法でダメージを積み重ねてやる


【闇風】


うそでしょ? 黒い霧のようなものが現れると魔法をそのまま飲み込んでしまった。まさか遠距離攻撃は通用しないの?


「くっ、これならどう?」


【アーススタンプ】


地面が盛り上がり特異型を挟もうとするけど………ステータス下がったんだよね? 殴って破壊するとかおかしいんだ………違う! 私の魔法が拳にまとわりついてる。私の魔法で攻撃力を底上げしたんだ


「くっ」


どうする? 魔法が通用しないなら接近戦の方がいいけど………こんな支給品のナイフでダメージを与えれるとは思えない。魔法でコーティングしてもナイフが耐えれるかどうか。どうしたらいい? どうしたらいい?


「貴様の力は少々厄介だな。すぐに殺してやる」


考えなきゃ。落ち着いて冷静に何か手がある筈なんだから

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