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ルナの試練 ③

「こりゃ凄いわ」


「少なくとも初見でこれは回避出来ないな」


「本当に有り難う御座いました!」 


「「いいって」」


私の最強コンボはディー先輩とブロンクス先輩には大絶賛で私もこれは簡単にはと言うか初見で回避出来たらその敵には誰にも敵わないと思えるぐらい必勝パターンだ。たぶん、バーニア団長でもこれは回避出来る訳がないんだから


「何を狙ってるのかな?」


見ただけでわかる。ルナ先輩は私を最大限警戒してる。油断して欲しいのに全く油断してくれそうにない。それに力が届く範囲に移動してくれなければ無敵コンボは発動出来ない。どうにかしてルナ先輩を動かさないと


「賭けてみる!」


【アイスキャノン】


「だから無駄だって」


呆れた様子で手元に残している二匹で魔法を打ち消した。だけど、これならどうですか?


「温存しませんから!」


ルナ先輩は私に対して失敗したことがあります。それは私を限界まで鍛え上げようとしたこと。魔力は空になれば大きく増加し要領が増えていく。ルナ先輩は一ヶ月間ずっと私の魔力を常に空っぽにし続けましたよね? それがどんな効果を生み出したか知ればいいんです!


【アイスキャノン】


「!!」


流石に驚いたですよね? 八方向からの同時魔法発動ですから。私の陰口はあれから個別にもオンオフが出来るようになりました。これを知ってるのは私だけで誰にも教えていませんから


「くっ? やるじゃん」


流石のルナ先輩も笑顔が消えて動いてくれた。これでようやく無敵コンボが放てる!


【悪口】


「はっ?」


確かに私とルナ先輩の距離はかなりあります。焔の蛇に追われてる私はルナ先輩には近付けていません。ですが、誰が私が放った言葉からじゃないと効果を発揮出来ないと言ったんですか? 私の力の陰口を秘めさせた場所でも悪口の効果を付与出来るんですよ!


「くっ? やられた」


「私の勝ちです!」


「って、思ったのかな? 残念でした♪」


「えっ?」


【呪殺之舞】


動きが鈍っていたルナ先輩がデバフを解除して動けるようになった。まさかデバフを解除する力まで持ってたなんて計算外だ。ルナ先輩はそう思ってるんですよね?


「「ルナ先輩。私を侮っていませんか? 私はルナ先輩に鍛えに鍛えぬかれた後輩なんですよ?」」


「だからな………えっ?」


気付いてくれて有り難う御座いますと言うか服から声を出させて敢えて気付かせたんですけどね。これで検証は完了しました。先輩のデバフ解除は確かにディー先輩とブロンクス先輩は知りませんでしたがあるのではないかと推測していましたから

当然ながら私もそれを計算にいれていました。だから、先輩の体に陰口をセットさせて貰っていたんです。何時って思いましたよね? 陰口から陰口って伝染するって知りませんでしたか?


「さて、質問です。先輩のデバフ解除は永続効果ですか? それともデバフをかけられる度に舞いを踊らないと発揮しないのですか?」


先輩のデメリットは一つの舞いしか踊れないこと。つまり、攻撃と回復が同時進行出来ないことです

ですか、私の陰口は進化に進化して通常ではありえないことが出来るんですよ


【オールダウン】【アイスキャノン】【サンダー】

【フレイムランス】【ソニックブーム】


「ちょちょちょ! タンマだってぇ!」


私の陰口はオンオフが出来るから個別に魔法を分けることも可能なんです。さて、先輩はどの魔法をどの力で対処しますか? 先輩の意地を見せてくださいね


「くっ? ………ははっ、クロエちゃん、それなぁに?」


「えへっ、トドメです」


【アースメテオーーーーーーー】


空へと逃げた先輩に逃げ場はありません。私の勝ちですよ


「フギュゥ。降参ですぅ」


「勝ったぁ!!」


それでも私の中の最強の魔法を受けて軽い怪我だけで済むのは流石だった。これでも手加減無しで放ったんだけどやっぱり次元が違ったな

そんな時、何処からか拍手の音が聞こえて振り向くとバーニア団長が私たちの戦いを見学してたようだった


「クロエ、よくやったな! 見ていたが凄かったぞ」


「み、見てたんですか?」


「あぁ、あれは私でも初見だったらやられてた。自分の称号の力を限界まで突き詰めたお前の勝利だ!」


「あ、有り難う御座います!」


団長が褒めてくれたのは凄く嬉しい。これなら騎士団に残ってもいいと言ってくれるかも


「ルナ、遊びすぎじゃないのか?」


「えへへ、でも、最後のはガチでヤバかったです。本気で抵抗してなかったら死んでました♪」


えっ? もしかしてルナ先輩は全力で戦ってなかったってこと。やっぱりそう簡単には勝てないってことか。私なんてまだまだなんだな


「クロエっち♪ よくやったから私からの試験は合格だよ♪」


「ほ、本当ですか?」


「うん、本当は落とすつもりでいたんだけど最後まで食らい付いたしね♪ よく頑張りました、花丸をあげましょう」


ルナ先輩が私を抱き締めてくれて頭を撫でてくれた。こんな嬉しいことは本当にない。だって今まで一回も褒められてなかったんだから


「これで今回の新人は全員合格だな。何年振りに新人が合格したんだか」


「ホントですよね。しかも三人も合格するなんて初めてじゃないですか?」


「あぁ、今年は大粒揃いだった」


それってつまりオランもルミナも合格したってこと? や、やだ、自分でも嫌な感情が出てるのがわかる。考えないようにしないと


「さて、今から全員に団長室に集まって貰う。クロエも来れるな?」


「はい!」


「よしっ、では、今すぐ集合だ」


絶対にルミナスなんかに負けない。私をイジメていたアイツなんかに負けてたまるもんですか

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