ルナの試練 ①
「アハハハハ♪ クロエっち、ファイト~♪」
ルナさんは特殊な称号持ちで様々な効果を舞いによって引き起こすことが可能だと教えてくれた
火を起こすことも風を起こすことも闇を作り出すことも味方を強化することも敵を引き寄せることもだ
「くっ!」
【ソニックブーム】
私の目の前には小型から中型の魔物が嫌になるほどいる。逃げることは許されなく倒すまで帰ることを許されない。これが終わっても厳しい訓練があると言われて今にも泣きそうだけど強くなれると言われたんだからやりきってみせるんだもん!
【フレアバースト】
私の強みは四属性の魔法を満遍なく使えること。どれかに特化してる訳じゃないから確かに器用貧乏とよく言われたけど何でも出来る方がカッコいいと思ったから使えるようにしたんだもん
「ほんっと。殺したいぐらい優秀だよね」
「えっ?」
今、ルナさんから恐ろしい程の殺気が向けられた気がしたから見たら笑顔で手を振られた。気のせいだったのかな?
「四属性の魔法に光魔法にも長け近接戦闘も援護も得意。どんな努力をしたらこんなことが出来るのやら。ぶっ壊れるのが楽しみかも♪」
時々、背中から冷たい視線を感じる。感知能力も優れてるから必死になってもわかるんだけどルナさんてもしかして怖い人? 私ってもしかしたらヤバい人に当たっちゃった感じ?
「お疲れ♪」
「し、死ぬかと思いました」
「生きてるじゃん♪ ほらほら、走って帰るよ」
「は、はい」
体は怪我だらけで痛いし腕はたぶん折れてる。ルナさんが時折サポートしてくれたからこの程度で済んだけどそうじゃなかったら死んでた。それぐらいギリギリの戦いだった
そんな体力も魔力も空っぽなのにルナさんは走って帰ると言う。帰っても厳しい訓練が待ってるかと思うと逃げ出したくなるよ
「はい、1、2、1、2♪」
「ま、待ってください」
「ほらほら、頑張って走らないと晩御飯に間に合わないよ♪」
何とか晩御飯までに帰れたけど食べる気力がない。無理やり胃のなかに押し込んで食べるのを終えると厳しいトレーニングが待っていた。自室に戻って眠れたのは日付が変わった時刻だったから
「む、無理」
お風呂に入る余裕もない。このまま………
「うわぁ!」
「おはよっ♪ 朝だよ~」
ベッドで寝落ちしていたら水をぶっかけられて強制的に叩き起こされた。窓の外を見ると日はまだ昇ってなくて真っ暗。時刻はまだ早朝の四時だった
「あ、あさ?」
「そっ♪ 早朝ランニングは気持ちがいいよ」
これは早朝じゃなくて未明って言うんじゃ………顔がひきつってると腕を引っ張られて強制的に部屋から連れ出された。そして、地獄のランニングが始まった
「我らが誇る騎士団の庁舎の外周を朝御飯の時間まで走るぞ♪」
「は、はぃ」
「きびきび走る!」
背中を叩かれて強制的に走らされる。朝御飯は七時だから三時間のランニングと言うことだ。何時間寝れたのか知らないけどこれはキツすぎる
「お疲れ♪ 朝御飯食べに行くよ」
終わった時には地面に倒れていた。筋肉痛でまともに動けないなかで三時間の鬼のランニングはキツすぎる。しかもペースが速くて何度、吐いたかわからない。こんな訓練続けてたら死んじゃうよ
朝御飯も無理やり詰め込み連れ出されたのは騎士団の訓練施設。そこで見せ付けられたのは全身に痣を付け手足に枷を付けられ基礎トレーニングを行ってるオランだった。シュゲルツさんは気にする素振りも見せず無視して本を読んでる。そんな隙だらけと思われるシュゲルツさんに襲いかかるオランがまた反撃を食らってボコボコにされて基礎トレーニングを繰り返していた。あ、あれよりマシかも
「ねっ? 私って優しいでしょ?」
「………負けられない」
「………クスッ。そだね」
午前中は鬼のような実技訓練を先輩騎士のみんなとこなし昼からはまた闇の魔物との戦い。そんな日々が一ヶ月過ぎた頃には流石に慣れてきて何とも思わなくなってきた
そんな日だった
「さて、ルナさんのケーキよりも甘ぁい訓練をよく乗り越えました。ここから一ヶ月、クロエちゃんは自由だよ♪」
「えっ?」
「ただし課題を与えます♪ ルナさんに参ったと言わせて下さい。方法は何でもいいよ? 戦闘でも力比べでも魔法の実力比べでも。ルナさんに参ったと言わせれば合格。もし言わせれなかったら出ていって。クロエちゃんはこの騎士団に相応しくなかったと団長には報告するから♪」
「………ゴクリ」
「ふふっ♪ ガンバってね」
それがどれだけ難しいか私がわかってる。闇の魔物との戦い………あれだけの数の魔物を引き寄せれば当然ながらルナ先輩も危険に晒される。だけど、ルナ先輩は一度たりとも攻撃を受けるどころか気にする様子もなく私に全て倒させてた。どれだけ攻撃されても簡単にいなしてしまう。闇の魔物の方が諦めて私を攻めるぐらいだから
一ヶ月経った今ならサポート無しで中型は倒せるけどルナ先輩に参ったと言わせるだけの実力が付いたとは思えない。私この一ヶ月で今以上の強さを手にしなきゃいけないんだ
「またね? クロエちゃん」
ルナ先輩は手を振りながら冷たい笑みを浮かべ何処かへと去っていった。なら、見付けるしかない。悪口の力の効果を
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